<麻布十番>

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今日は、久しぶりに上京してきた名古屋の悪友と「麻布十番」で飲みです。

さて、“麻布”と言えば、「東京山の手」の代表的な地域です。当然そこにはハイソな方々が居住されており、小生や皆さんのような一般庶民には縁遠い所となっています。

東京においては、歴史的に江戸時代の御府内(江戸の市域)において、高台の武家地域を『山の手』と呼び、低地にある商工業が盛んな町人町を『下町』と呼んだ。山の手の代表的な地域は、麹町・牛込・四谷・赤坂・麻布・芝・本郷・小石川などである。※Wikipedia

『でも、そんな高級な場所に、あなたがた貧乏人が何しに行くの?』皆さんの疑問の声が聞こえてきそうです。が、ここ「麻布十番」は、そんな山の手地区でも特異な地域性を持っているようです。

麻布は山の手の台地と谷地で起伏に富んだ土地である。麻布という字が当てられるようになったのは江戸時代の元禄期からといわれる。 麻布は基本的に住宅地である、特に高台は富裕層が多く住んでいると言われており地価が高い。低地側の幹線道路沿いには高層マンションが目立つ。

地理的には麻布地域の縁を沿うように古川が流れており、この川によって山と谷、高台と低地が形成され起伏に富んだ坂道の多い地形である。 高台は閑静な住宅地となっているが、低地には古くから職人が移り住んだことで文化が形成されたと言われる(麻布十番や東麻布など)。※Wikipedia

「山の手」の中にある「下町」、それが「麻布十番」なのです。ですが、皆さん、誤解しないで下さいネ。『だから、全て下町料金か?』と言えば、答えは『No!』です。

以前ここにお住いの“日本一の広告代理店”D社の方がおっしゃっていましたが、『駐車場代だけで月々10万します。』とのこと。小生や皆さんならば、その駐車場にテントでも張って住まなければならないところです。

あくまでも雰囲気が“下町っぽい”というだけで、内実は高級住宅街「麻布」の一部なのです。そんな下町っぽい山の手「麻布十番」に、小生たちは堂々と挑んだのであります。

あべちゃん

2011年11月9日(水) 今日の飲み は・・・

東京・麻布十番 「 あべちゃん 」

“〆は麻布ライスで決まりネ!”  ¥7,400

ここ「あべちゃん」は、下町っぽい山の手?の「麻布十番」の中でも、その料金や雰囲気で完全に下町を実現している、小生たち庶民大歓迎 の「やきとり屋さん」です。

ここの売りは、何と言っても「焼きとん」「焼きとり」です。人気の秘密は、そのタレにあります。 昭和初めの創業以来とか、戦後間もなくからとか、今の場所に店を構えた昭和25年頃からだとか、諸説あるようですが、その継ぎ足しながら使ってきた秘伝のモノなのだそうです。

現にカウンターにあるタレの壷は黒光りしていて、とても手に触れられる代物ではありません。でも、そのタレが抜群ということで、小生たちは「焼きとん」の“レバ・タン・ナン骨”と「焼きとり」の“もも肉”を、まず2本ずつ注文です。(※2本ずつ頼むのが基本となっています。)

やきとり もも肉 1串¥160
やきとん(レバとタン) 1串¥160
やきとん(ナン骨) 1串¥160

小生の好みの甘みが強い濃いめのタレです。しかも、後味に旨味の余韻が残る優れものです。「美味い!」次々にパクパクいかせて頂き、すぐ完食です。

が、これだけで急速にお腹が膨れてきました。というのも、ここの串モノは、嬉しいことに1個1個の具材がけっこう大きいのです。

周りをよくよく観察すると、皆さん、2~3本の串を肴にゆっくり飲んでいらっしゃるようです。そして終われば、さっさと帰る・・・どう やら、そんなお客の流れの店のようです。 が、小生たち一見さん(いちげんさん)は、そうはいきません。次々に発注です。

続いて注文は、ここのもう一つの名物「牛もつ煮込み」です。あと、悪友さんの大好きな「厚焼き玉子」、それに健康を考え?「新鮮キャベ ツ」を注文です。

牛もつ煮込む ¥550
左:築地松露 厚焼玉子 ¥450
右:新鮮キャベツ ¥300

ここの「牛もつ煮込み」はタダモノではありません。かなり甘めの味付けで、煮込み方が完璧なのか、牛もつは口の中で溶けるようなトロトロ加減。お酒によく合います。

ここで、名古屋地方の皆さんに誤解がないように説明ですが、東京では「もつ煮込み」は赤味噌使用ではありません。しょう油ベースの仕立 てです。

それだけ煮込んだ具材の具合が肝心な、繊細な食べ物であると言えますネ。(※残念ながら、名古屋地方の“もつ煮込み”は、具のモツは脇役でしかなく、あくまでも赤味噌味の出来がその全てとなります。)

ただ、唯一欠点なのは脂っこい、ということ。あまりたくさんは食べられそうにありません。そういう意味なのか、1人前の量もかなり抑え られてありますし、一緒に煮込んである「焼き豆腐」がアクセントになり、その脂っこさを弱める働きをしています。まあ、美味しいモノで あることには変わりありませんが・・・

他の発注品も平らげ、いよいよ〆と相成りました。けっこう満腹状態ですが、これを注文しないで帰るわけにはいきません。

その名も「麻布ライス」。高級食材をふんだんに使用した洋食チックなものを想像しますが、それが全然違うのです。一言で言うならば、『牛もつ煮込みの丼』・・・そうです、先ほどの「牛もつ煮込み」を、どんぶり飯にかけただけのものなのです。

これが「麻布ライス」だ! ¥750

これが、何故「麻布ライス」と呼ばれるのか、詳細は不明ですが、名前のイメージとは大きく異なった“やきとり屋”らしいメニューです。

ただ厄介なことに、この「麻布ライス」・・・けっこうな量の「牛もつ煮込み」がかけられています。それも、今度は“緩衝帯”の焼き豆腐 が除かれています。白いご飯に、けっこうな量の「牛もつ煮込み」・・・かなりの脂っこさは覚悟しなければなりません。

美味しいことは美味しいのですが、思った通り、相当脂っこい・・・この満腹状態では完食は厳しいのか?・・・しかし、勇気を振り絞って、 米粒1つ残さず「ご馳走様!」です。

ふと、前を見ると、名古屋の悪友さんも、「新鮮キャベツ」を箸休めに、ほうほうの体で掻き込んでいます。・・・やはり貧乏人は違います。 「きつい!」を連発しながらも、こちらも米粒1つ残さず完食です。「お見事!」

https://goo.gl/maps/DyXEuNB9cgthnZBf6

・・・

さて、支払いも小生ひとりで済ませ?地下鉄を乗り継いで帰ろうとすると、悪友さんが変なことを言いだします。

この近くに「鯛焼き」が美味しいお店があるとのことで、どうやら食べて名古屋に帰りたいとのこと。小生も、かなりの大食漢なのですが、 このお方の胃腸には呆れます。

えっ?断ったかって?いいえ、小生も食後の“デザート”は嫌いではないので、黙ってお付き合いすることにしました。(※あんたらには付き合 いきれません!) で・・・

浪花家総本店

2011年11月9日(水) 今日の食後のデザート は・・・

東京・麻布十番 「 浪花家総本店 」

鯛焼き(天然物)  @¥150

小生、すっかり意識から抜け落ちていました。昨年、人形町でご対面の“天然物の鯛焼き”(※さすらい地元メシ<人形町>10.06.19号参照)・・・

「東京のたいやき御三家」のひとつ「柳屋」でしたが、その後、残る“二家の存在”をすっかり忘れてしまい、当然小生の『東京プチ散歩コ ース』からは外れる結果に相成ったのです。

それが、出会い頭というか、偶然というか、悪友さんの執念というか、思いもかけないタイミングで、“一家制覇”となったわけです。 皆さんも、きっとお忘れのことでしょうから、ここで“たいやき”について復習です。

たい焼き(鯛焼き、たいやき、タイヤキ)は、明治時代から食べられている日本の菓子の一つ。鯛の焼き型に入れて焼いた、餡(あん)入り で小麦粉主体の和菓子であるが、近年は餡に替えて別の食材を詰めたものも見られる。

小麦粉・砂糖・重曹などから作った生地を、鯛をかたどった焼き型に流し入れて焼き、片側に餡(小豆のアンコ)を載せて両側を合わせて焼く。近年では餡に替えてクリームや溶かしたチョコレート、キャラメル、カスタードクリームなどを詰めたものも見られる。

たい焼きの焼き型には、1匹ずつ焼き上げる型と複数匹を一度に焼き上げる型の2種類があり、前者を「天然物」「一本焼き」、後者を「養殖物」とも呼ぶ。手間がかかる前者の焼型の使用は減少を続けているが、こだわりを持つたい焼き職人もいる 。天然物と養殖物は焼き方が違い、また、火の通り方が異なることから味も違う。

・・・

発祥については、説が複数あり定かではない。明治時代に鋳物の型を使って作られたとされるが、三重県津市大門「日の出屋食堂」が東京や大阪のデパートに出店し全国的に広まったとも、「浪速家」の発明ともされるが、決定的な発祥の証拠は無い。

今川焼きを元に種々の動物などを模した形に焼いた菓子が生まれ、その中で縁起が良く庶民がなかなか食べられない鯛の形をしたものが特に優勢になって生き残り、以後、長く愛されるようになったものと思われている。

・・・

麻布十番の「浪花家総本店」(1909年創業)、人形町の「柳屋」(1916年創業)、四谷の「わかば」(1953年創業)は「東京のたいやき御三家」と呼ばれている。このうち、「浪花家総本店」は『およげ!たいやきくん』のモデルといわれており、サクッとした食感で甘さ控えめの上品な味わいが特徴である。

平日の閉店間際であったので、人形町の「柳屋」のように大行列に並ぶこともなく、あっさり購入です。しかも、この「浪花家総本店」には“イートインスペース”もあり、ゆっくり“天然物の鯛焼き”を味わうことができます。

1個1個丁寧に焼き上げているせいか、皮はかなり薄い仕上がりなのに、餡が飛び出しているでもなく、その分、カリッ!サクッ!としています。

それに、おこげの部分がまた香ばしい!中の餡も、甘さを抑えた上品な味わいです。さすが、「東京御三家」の職人の技、そんじょそこらの “養殖物の鯛焼き”とは違っています。(※でも、最近鯛焼きを口にしていませんので、遠い昔の微かな記憶をたどった結果のことですが…)

ちなみに、名古屋の悪友さんは、帰り際にご自分の家族の幸せのために「5ケ入りボックス」を購入されることを忘れません ・・・どうやら、この「ボックス購入」が彼の麻布十番訪問の真の目的であったような。先の「あべちゃん」は、そのための手段レベルに過ぎなかったようです。

・・・ムムム!鯛焼き持って、さっさと田舎に帰えりゃあがれ!ってんだ!!

https://goo.gl/maps/Lkd4Fr1QuPQkQbCx8

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