さあサ、皆さん!いよいよ待望の『旅B』の始まりです。

相撲界で言うのなら、さしずめ “本場所”にあたるもの。『プチ旅B』『チョイ旅B』が“地方巡業”、出張を含む『日々のグルメ探訪』が“毎朝の稽古”といったところで、今日この日のために、日々の鍛練があると言っても過言ではありません。
しかし、片や“八百長”で無期中止。片や“事務所の拡張工事”等課題山積にも関わらず、すべてOZ君に任せて、ノー天気に敢行。さぞかし力士諸君は悔しい思いをしているし、OZ君は呆れかえっているに違いありません・・・でへへ。
え?何?・・・『旅B』を『相撲界』にたとえるのは、小生の体型からきているのかって?・・・失礼な!そうではなく、小生にとっての『旅B』の重要性をご理解頂くには丁度良い例であるからに他なりません!断固として言い切ります!!でも・・・少しはあるのかな?・・・まあ、どちらも“世間で役に立たない大喰らいの話”ではあるからネ・・・?
では、今年最初の『’11旅B冬篇』の始まり、始まりっ!
(SE:効果音-拍子木の音) チョーン、チョーン、チョーン、チョーン・・・※やっぱ相撲かい!
・・・
今回は冬篇でもあるので、厳冬の北の地を避け、暖かい南の地“九州”を目指します。 しかし、冬の立ち枯れの季節なので、雄大な美しい景色は期待できず、それなりの場所に致します・・・
「北九州」です。しかも「北九州」といっても「福岡市」は含まれてなく、「北九州市」を中心に、狭い地方を独楽鼠(こまねずみ)のようにチョコマカと巡ります。(※誰だ?キッコロさんの仕事ぶりのようですネ、と言っている観察力の鋭い奴は・・・)
しかし皆さん、この地方を侮ってはいけません。『ご当地グルメの総合デパート』です。 これでもか、これでもかと襲ってまいります。いかに小生の拡張気味の胃袋をもってしても全部制覇は不可能です。ですから、計画時においてでさえも断念せざるを得ないものが出てきました。
しかし小生、皆さんのため最大限努力致します。たとえこの地に倒れてでも、です。やはり、まずは勝ち越しを目指します。 (※まだ相撲?・・・)
<1日目-1> 2011年2月25日(金)
4時半起床です。しかも、昨夜は東京に弊社SK社長がお越しになっていて、東京営業部の連中と、SK社長が大・大・大好きな魚介を肴にワイワイと飲み会でした。辛い朝を見込んでいたのですが、結構爽快にお目覚めです。やはり久しぶりの『旅B』で気分も高揚しているようです。ルンルン
夜明け前の青に染まった東京の街をリムジンのバス停まで、とぼとぼと歩きます。

今回も「ANA」を選択です。ということは「第2ターミナル」・・・ではなく、「第1ターミナル」なのです。
小生は全日空で予約して、てっきり「第2ターミナル」と思っていました・・・危うく『ターミナルビル間汗かき猛ダッシュ』の憂き目に遭うところです。なぜ、ANAなのに「第1ターミナル」なのか?
それは、今回の便がANAと共同運航している“スターフライヤー”という航空会社の飛行機だからなのです。その会社の羽田での基地が不安定。実にややこしい。田舎の爺婆には理解不能。積み残されたお爺さんお婆さんの悲鳴が聞こえてきそうです。
実は、この“スターフライヤー”、北九州空港を拠点にしている航空会社です。北九州空港の発着便は、一部JALを除いて、ほとんどがこの会社のようです。
ですから、北九州空港に行くには、どこから乗っても、この“スターフライヤー”ということになります。(※注意:そんなに多く路線があるわけではありませんが)

それともう一つ、この“スターフライヤー”には大きな特徴があります。それは、機体のペインティング。 通常どこの航空会社でも色使いはあるものの、ベースは概ね白です。が、この“スターフライヤー”、何を考えているのか真っ黒に塗られています。
あと、それに因んだのか、メインキャラクターが“スターフライヤー忍者”ときている。 このキャラクターたちが、離陸前のセーフティデモ(安全の手引きビデオ)でも大活躍。楽しく分かりやすい構成を、という気持ちはわかるのですが、あまりの馬鹿馬鹿しさに目を背けずにはいられません。これでは目的が達成されないのでは?・・・
それと機体の色使い、家電製品等では当たり前になっていますが、「真っ黒」はどうもネ?・・・大体、墜落した時に機体を見つけにくいのにネ・・・ (※不吉な)
で、こういう地域限定の航空会社にはありがちなのですが、定刻10分遅れでテイクオフとなりました。
何故ありがちかって?それは、大空港「羽田」では、ANAやJALでないと、どうしても優先順位が低くなるからなのです。まあ、すべてが後回し・・・なのです。
でも、この10分遅れは少し気にかかります。このままでいくと北九州空港着が午前9:35、小倉駅行きの直通リムジンバスの出発が午前9:40。5分しかありません。『’10秋篇』の釧路のおばちゃん運転手のように、ゆっくり待ってくれれば良いのですが・・・
・・・
小生の予測どおり、飛行機は10分遅れを継続しながら到着です。しかも、予測をはるかに超えた“立派な空港”です。(※バス停までかなりありそう)
そこからが大変です。どうやらリムジンバスは定刻通りの出発を目指しているようで、係の人たちが、やいのやいのとバスに誘導しています。「あっ、あなた、小倉駅ですか?」「ええ・・・」「まだ間に合うヨ、早く乗って!」「・・・この後は何分ですか?」「9時45分。直行ではないですヨ。これに乗らないの?」「・・・やることがあるので、あとにします。」・・・
小生、歳のせいか用足しの間隔が非常に短くなっています。もう我慢の限界です。・・・仕方なく予定を若干変更します。
それにしても、この係の人たちは何なのか?余りにせっかち過ぎる・・・後で分かったのですが、これぞ「小倉人」の正体。“ぶっきら棒でせっかち”。皆が皆、「無法松」のような人々です。
ここで、「無法松」を知らない方々に少し説明します。

「無法松」とは、岩下俊作の小説「無法松の一生」の主人公のこと。荒くれもので評判だった人力車夫 富島松五郎(通称 無法松)を主人公とした人情物語で、映画・演劇で人気を博し、あの大物演歌歌手・故村田英雄先生の“♪小倉生まれで玄海育ち~♪”という昭和33年の大ヒット曲でも有名です。当時生きていた人なら誰でも知っています。
ちなみに、小生が幼い頃見た映画での「無法松」は“三船敏郎”で、その無骨で粗野な印象が強烈でした。ですから、小倉人のイメージは、皆が皆、「三船敏郎」ということになります。何となく「小倉人」のディテールをつかんで頂けたのではないでしょうか。
で、バスは途中いろいろな停留所に止まりながら(※直行便でないので当たり前ですが)、ようやく小倉の中心街「平和通」に到着です。時間は午前10:30。今晩の宿(※毎度お馴染み東急インです。)に荷物を預け、徒歩にて、今日の最初の観光スポット「小倉城」に向かいます。 (※珍しい。喰いものには行かないのネ・・・)
小倉城(こくらじょう)は、現在の福岡県北九州市小倉北区にあった城である。勝山城、勝野城、指月城、湧金城、鯉ノ城などの別名がある。 小倉城は13世紀中ごろ、紫川河口西岸にあった丘に築かれたといわれ、近世の江戸時代前後に毛利勝信が現在見られるような縄張で総石垣造の城郭を築き、細川忠興が南蛮造の天守などを建てた。
城下は、城の東を流れる紫川を天然の堀として活用し城内に町を取り込んだ総構えを採っていた。※Wikipedia

このあたりは、北九州市ルネッサンス構想の事業の一つである、紫川(むらさきかわ)マイタウンマイリバー整備事業と連動して開発されたところで、紫川をアクセントに、都市的景観に優れた、とても風光明媚な場所です。


小倉城のほか、立派な北九州市役所や劇場等を備えた大型複合商業施設であるリバーウォーク北九州が整然と立ち並び、市民の憩いの場所となっているようです。ダウンタウンの雑然とした“無法松状態?”とは大違いです。
小生、その景観を味わいつつ1時間弱の悠々散歩です。もちろん、小倉城(※入城料¥350)小倉城庭園(※入園料¥300)リバーウォーク北九州(※入場無料)はパスです。ここは、外からの眺めがベスト。つまらぬ展示品やどこにでもあるテナント店など見ても仕方がないですから。
動き回ったおかげで、昨夜の“日本酒と魚介”も程好くこなれてきたようです。お腹も空いてきました。さて、本来の目的の「ご当地グルメ」、この旅B最初の突進です。
徒歩で、「魚町銀天街」に戻ります。そうです、あの“無法松状態”の地帯です。
だるま堂
2011年2月25日(金) 今日の昼飯 は・・・
小倉・魚町銀天街 「 だるま堂 」
元祖:小倉発祥焼うどん ¥460
元祖:天まど ¥510

当初は、「焼きうどん」と「天まど」を訪問時間を変えて、別々に注文する予定でしたが、リムジンバスの乗り遅れ等の時間トラブルもあ ったので、両方頼んでしまいました・・・(※この~大喰らい野郎め!)
その前に、「小倉発祥焼うどん」と「天まど」について説明です。
「小倉発祥焼うどん」は、福岡県北九州市で企画・販売されている。
焼うどんが小倉発祥であることに注目した「北九州青年みらい塾」が母体となって、飲食店や有志で「小倉焼うどん研究所」を結成・商標登録を行い、イベント参加や観光用の地図を作製するなどの活動を行っている。なお、小倉発祥焼うどんの場合「焼き」ではなく「焼」と表示されている。
研究所が定める「小倉発祥焼うどん」の定義として、「乾麺を使用」「若松産キャベツを使用」「豚肉はバラ肉を使用」「玉ねぎの甘みを引き出す」「ソースを良く研究する」「削り節はアジ・サバ節を使用」「小倉地酒で香り豊かに仕上げる」こととしている。条件設定には、元祖「だるま堂」に対する敬意を払いつつ、創意工夫も促したいという考えが込められている。※Wikipedia
・・・
天窓(てんまど)は焼きうどんもしくはソース焼きそばの真ん中に卵を落として焼いた料理。「だるま堂」の、天まど枠にはまった卵が天窓から月を見た時の様子に似ていることからの命名で、北九州市などでは一般的に見られるメニュー。天まどと書く店もある。
麺を焼いた後に、くぼみを作り、中に水で溶いた小麦粉を少し落として卵が流れ出ないようにしてから、鶏卵1個を落とし、ひっくりかえして目玉焼きを半熟になるまで焼いた後、もう一度ひっくりかえして皿に盛り、客に出す。※Wikipedia
小生が店に入った時には、お客は一人。年老いた女主人のお友達らしく、親しくお話 をしながらお食事中です。有名店なので、超満員を覚悟してきたのですが、ちょっとひと安心です。
が・・・今まで笑顔で話していた年老いた女主人、小生の顔を見た途端、表情が厳しくなり、何やら鉄板で焼き始めています。「じゃあ、焼うどんと天まど。ちょっと食べ過ぎかな?・・・」「・・・」不愛想に無言です。
老婆の前でジャージャーと音がしているので、小生の注文品を調理しているのは確実です。再び少しの安心です。
そこに、他の客が二人入ってきました。メニュー表を眺め注文を迷っているようです。しかし、老婆の女主人、何やら再び焼き始めているようです。
老婆が二人に牽制です。「うちは、これしかないからネ。(だから焼き始めているヨ。迷ったって同じなの。)」カッコ内は、小生の憶測です。
確かにメニュー表を見ると「焼うどん」と「天まど」だけ。でも、2種類あるのだから、選択の余地はあるのにネ・・・???不思議に思っていると、「ハイ・・」不愛想に注文品が差し出されます・・・

『う~ん、これは解説文から推察すると“天まど”に違いない・・でも、量が多いな・・・』「あの~、これで1人前?」「何?“焼うどん”と“天まど”。両方だヨ。・・・」それ以上の説明なし。さっさと次の調理にかかっている。
『う~ん・・・上は“天まど”に違いないが、“焼うどん”はその下にあるのかな?』・・・下を探ると、やはり“天まどの大盛”にしか見えません。小生の“焼うどん”は何処に行ってしまったのか?・・・解説を思い出します・・・・あ・あっ!どちらも“焼うどん”なのネ。別々のものではないようです。
ですから、このバアさん女主人は、当たり前の顔つきで小生の当惑顔などお構いなしです。でも、最初に説明して欲しかったな・・・やっぱり、小倉では、バアさんも「無法松」なのね・・・黙って食べます・・・
いろいろな経緯があって・・完食致しましたが、正直言って・・・不味い!です。ソース辛いだけの代物です。あの前橋・行田を思い出します。でも、前橋・行田はまだ人間に愛想があった・・・こちらは「無法松」・・・そそくさと退散です。
※閉店 このお婆さんが亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りいたします。
・・・
では、次はお口直しのデザートといきましょう。路線バス(西鉄バス)で、ここ「無法松」地帯から少し郊外に出ます。15分ほどの道程です。
ル・ノール
2011年2月25日(金) 今日のお口直しのデザート は・・・
小倉北区熊本 「 ル・ノール 」
小倉ロールケーキ:足立ロール ¥735 & コーヒー¥210

小倉で、何でロールケーキ?・・・小生にも理解不能です。ただ、「ロールケーキ」で町おこしを企図していることは分かります。折角なの で、探検してみることにしたまでです。
ロールケーキは、薄い長方形に焼いたスポンジケーキに、ジャムやクリーム類、細かく切ったり、甘露煮にした果物などをのせ、渦巻き状に巻いたもの。スポンジを巻いてつくるため基本的に完成時は円柱で、食べる時には円に対して並行に切って取り分ける。
英語ではスイスロールと称し、ジャムを巻いたものを特にジェリーロールと称する。フランス語ではルーロー あるいは、ルラードと称する。日本では、山崎製パンが昭和30年代に発売した「スイスロール」が、一般家庭のおやつとして普及した。※Wikipedia
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ロールケーキは、2000年代に入ってから、各地の町おこしとしても利用されている。
福岡県北九州市では「小倉ロールケーキ研究会」の活動がメディアに取り上げられたり、2005年11月には北九州高速鉄道小倉線の開業20周年イベントとしてモノレール車両を貸し切って地元北九州市のロールケーキ10種(往復2便で計20種)をバイキング形式で食べ比べる「小倉ロールケーキ列車」が運行され、定員を大幅に上回る参加希望者からの応募があった。※Wikipedia

中でも、ここ「ル・ノール」の“足立ロール”は、小倉人の人気№1。イートインスペースもあるということなので、早速コーヒーと一緒に注文です。
でも、ここで問題が発生です。“足立ロール”の販売は1本が基本。小分けはしていないとのこと・・・仕方ないので、4つに切り分けてもらって、できる限り挑戦することに。

しばらくすると、コーヒーの香りと共に、小生の目の前に“足立ロール”が登場です。・・・やっぱり無理・・・いくら日々のコンビニデザートで鍛えているといっても、この量は・・・?ましてや、先ほどの“焼うどん&天まど”で満腹寸前です。 (※満腹じゃないのかいっ!)
サーブしてくれたアルバイト女店員さん(※聞いたわけでなく、あくまでも憶測ですが)の笑顔が眩しい・・・ここで、小生、良い考えが浮かびました。小生の胃腸にも、この可愛い店員さんにも優しいGood Ideaです。
「半分あなたに差し上げますので、食べて下さい。売ってらっしゃる商品で申し訳ないけど。」「あの~・・店長に聞いてきます。」
こういう人気店では、店員さん、特にアルバイトさんは、得てしてお店の看板商品は食べさせてもらっていないものです。その証拠に、小生の申し出に対し嬉しそうな笑顔です。
「あの~、そうさせて頂きます。ありがとうございます。」足立ロールが半分のったお皿を大事そうに抱えて奥へ戻っていきます。『良かった。これで小生も好印象を持たれたのかな。』
でも、彼女に忠告です。齢を重ねても先ほどの“焼うどんのババア”のようにはならないでネ。何せここは、「無法松」の町ですから。

う~ん、完成度の高いロールケーキです。小倉人の性格はさておいて、味覚の方は正常のようです。アーモンド風味のスポンジケーキ、上品な甘さの生クリーム、美味しいです。満腹寸前ですが、ペロリと完食です。
<’11旅B冬篇 Vol.1>終了



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