旅B夏篇 青森・函館 Vol. 1

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さあサ、お待たせ致しました。『旅B(たび~)夏篇』です。昨年から数えて第3回目、タイトルも新たにスタートです!(※連休を取る罪の意識も、すっかりなくなりました…?)

でも、9月に『夏篇』?・・・それについては、小生も少し気にしていたのですが、7月の『プチ旅B』や8月の『チョイ旅B』の猛暑の中の過酷な体験から、どうしても8月中は避けたい気持ちが勝り、9月に入ってからの晩夏の季節を選んだ訳です。(※いいえ、初秋です。)

by いもあん

しかし、どうでしょう。今年は、異常気象というのか地球温暖化というのか、日本列島を強い太平洋高気圧が支配し続け、まさに盛夏そのものの気温です。『夏篇』に相応しくはあるのですが、やはりデ〇(※太りすぎな人)にとって3日間の旅の暑さは堪えます。

by tozi

しかも、今回もやはり徒歩での行脚が主となる旅路。タオル生地のハンカチもさることながら、テレビのお天気おネエさんが言っているように、こまめな水分補給も必要となってきます。・・・

何か修験者の苦行の旅のようで・・・これを避けたいために、敢えてこの季節を選んだのに・・・「いったい、地球はどうなってしまうんだっ!!」と若干厭世的な気分にもなります。

が、「B級グルメ探訪」には、それらの困難を乗り越え、小生を引きつける何か底知れぬ大きな魅力があり・・・やっぱ止められません!

今回は、『夏篇』らしく、涼しいと思われる北の方面を攻める3日間の『旅B(たび~)』です。ざっとコースをご紹介しますと「青森空港→黒石→弘前→青森→大湊→大間→大沼公園→函館→函館空港」で、津軽海峡をまたぐ、かつてない壮大なスケール?でおおくりします。では、始まり始まり・・・・

<1日目-1> 2010年9月11日(土)

日の出から間もない午前5時40分、自宅を出発です。今朝はドピーカン(※雲ひとつない晴天のこと)なのに左程暑くなく、むしろ涼しい陽気で、懸念していた猛暑は回避できそうです。

しかし、天気予報によると、小生の目指す東北地方は、北の高気圧に押された前線がちょうど通過するということで、終日雨模様とのこと。それはそれで憂鬱の種です。

飛行機は、定刻通り7:20に晴天の羽田空港を離陸、定刻通り8:40に雨天の青森空港に着陸。

ああ・・ 雨の青森空港・・・

そこから、水しぶきを上げながら滑走する(※あ~あ…)リムジンバスに揺られること1時間、りんごのまち・弘前に到着です。するとどうでしょう、小雨混じりの曇天にも拘わらず、弘前の街の印象の明るいこと・・・。

弘南鉄道弘南線で 弘前駅から30分です。 -7000系電車

東北、中でも津軽地方は、このどんよりとした曇り空に相応しい、暗くて何処からか津軽三味線が聞こえてきそうな陰なイメージでしたが、この街は違います。太平洋側の港町の持つ明るさとほんの少し?の都会的センスが感じられ、青森県には似つかわしくない街のようです。 しかし、ここは小生の最初の目的地ではありません。弘南鉄道でさらに奥へ30分、ついに『津軽じょんから節の故郷・黒石』に到着です。

・・・

ここでの小生の目的は、『焼きそば』2種です。『黒石やきそば』と『黒石つゆやきそば』。

まず、『黒石つゆやきそば』の原点、『黒石やきそば』を求めて、雨の中、早速お店に向かいます。・・・

定休日でもないのに、シャッターが閉まっている・・・よく見ると、何か紙切れが貼られている。『本年1月1日をもちまして閉店致します。皆様の長い間のご愛顧に感謝・・・・』おいおい、小生はまだご愛顧していませんヨ、ってんだ!

でも、まあ小生の旅Bにはつきもののことです。諦めて、近くにある黒石唯一の観光スポット「こみせ通り」の見学に変更です。するとどうでしょう。ここにも、この町に相応しくない多くの人の気配。・・・

何かイベントをやっているようです。津軽三味線の合奏の音色も聞こえてきます。そして何より、屋台からは焼きそばの香りが・・・どうやら、黒石市あげての催し物が「こみせ通り」で行われている模様です。(※「黒石こみせまつり」と言うそうです・・)

こみせ通り

https://goo.gl/maps/y7nrxJjvBQsMh1GY6
右の通路のようなものが、「こみせ」です。

「日本の道百選」にも選ばれた伝統的建造物が残る中町通りの「こみせ」は、藩政時代から今に残るアーケード状の通路です。現在もまとまった形で残されているのは、全国的にも類例がないといわれています。夏は暑い日差しを遮り、冬は吹雪や積雪から人を守り、軒を連ねていた旅篭や呉服屋、商家にとってはなくてはならないものでした。国の重要文化財「高橋家住宅」、造り酒屋、蔵などが並ぶ風景は、いにしえを彷彿とさせてくれます。※黒石市役所HP

国の重要文化財「高橋家住宅」
「黒石こみせまつり」のメインイベント“津軽三味線大合奏”

「こみせ」のある風景を満喫し、「津軽三味線」の音色も堪能したので、本来の目的「黒石やきそば」探求に移ります。

幸いにして、ここには「やきそばのまち黒石会」なる地域起こし団体に所属する、黒石じゅうの「やきそば屋」が屋台を出しています(※小生が最初に行こうとした潰れた店を除いて)。わざわざお店まで行かなくとも、すべてここで事足りるということです。・・・

「やきそばのまち黒石会」の屋台群?

しかし、しかしながら・・・それでは小生の「B級グルメ」に対するポリシーに反することになります。そのお店まで行って、店内の雰囲気をも含めて味わってくる。これが真髄です。「B1グランプリin厚木」のようなスタイルでは、所詮素人チックなB級グルメ大食漢に成り下がってしまいます。そこで、携帯で検索してみたところ、ほんの近くに店があることが判明。早速向かいました。

こみせ庵

2010年9月11日(土) 今日の昼飯 は・・・

青森県・黒石 「 こみせ庵 」 

黒石やきそば ¥450

このお店は、その店名の通り、イベント会場である「こみせ通り」に面した所にあります。お土産屋を兼ねているようで、奥が飲食店スペースになっています。

ここで、「黒石やきそば」について解説です。

黒石は、人口約38,000人のまちに「やきそば」を取扱っているお店が70軒以上あり、人口比率からみても日本一のやきそばのまちです。(※富士宮より多い)

黒石やきそばは、戦後、市内の製麺所で作られた中華麺を使い、各店が独自のゆで方や蒸し方で焼そばを売り出したのが始まりです。

やがてそれぞれのお店では、お客さんの好みに合わせ、麺とソースが絡みやすい焼きそば用の麺を作って欲しいと製麺所に依頼。太くて平らなコシのある独特の麺は、焼きそば好きの市民と、それを作るお店と、製麺所がひとつになって誕生しました。

現在の形が定着した昭和30年頃は、食堂のみならず、駄菓子屋などでも売られ、焼きそばは10円単位の子どものおやつでした。お店では新聞紙を切って三角の小さな袋を作り、その中に焼きそばを入れて手渡し.子どもたちはソースをかけて食べたものです。 ※やきそばのまち黒石会HP

太くて平らな麺が特徴なだけあって、甘辛ソースとの絡まり具合が絶妙で、小生の焼きそば人生の中でも、美味の部類に入ります。

やはり焼きそばは、川越の「太麺やきそば」のように、麺の総面積が大きければ大きいほどソースとの相性が良く、美味しく感じるものです。今回の「旅B(たび~)」の幸先良し!です。

が、少々困った展開になってきました。というのも、このお店には何故かステージがあり、今まさに「津軽三味線」の生演奏が始まろうとしています。しかも、店内には小生ひとり・・・

小生は、のんびり観光の一般人ではありません。あくまでも「B級グルメ」の真面目な?探求者なのです。次々に予定があるのです。・・・しかし困った・・・

小生ひとりしかいないのに、 突然始まった津軽三味線演奏。

ステージでは、「津軽じょんから節」の説明がすでに始まっています。機を逃した!! 仕方ないので、1曲だけ聴くことにしました。・・・(1曲終了)

写真を撮る振りをして、段々ステージから遠ざかっていきます。・・・そして、「エイッ!」と店外へ(※料金は事前払いで完了しています)。後ろを振り返ることなく、次なる目的地へ早足です。

https://goo.gl/maps/u7GjxY3diXcterQGA

・・・

その次なる目的が、全国的にも有名な「黒石つゆやきそば」です。

つゆ焼きそばは、青森県黒石市の黒石焼きそばから派生した焼きそばで、麺にスープをかけるのが特徴。

太い平麺と甘辛いソースが特徴の『黒石焼きそば』を丼(もしくはスリ鉢)に入れ、ラーメン等のスープをかけて、最後にたっぷりのあげ玉とネギを盛りつけて提供される。入れられるスープには普通のしょうゆ味のもの以外にも、トンコツ味やうどんの汁など店によっていくつかのバリーエーションが存在する。※Wikipedia

ルーツは各説あって定かではない。

①昭和30年代後半に存在した「美満寿(みます)」という店にあった『つゆそば』をルーツとする説がある。これを美満寿説と呼ぶ。美満寿は旧中郷中学校入り口にあり、部活帰りのおなかを空かした子供達に、冷めたやきそばに温かいそばつゆを掛けて食べさせていた。 当時はつゆやきそばと言う表現ではなく「つゆそば」だった。店には一斗缶に入った揚げ玉(天カス)が置いてあり、幾らでも好きなだけ入れて食べる事が出来た。

②元祖の看板を掲げているのが「妙光」である。お店が忙しくて間違えてラーメンスープに焼きそばを入れてしまったのが始まり。その店主は「美満寿(みます)」で育ってはいるが、『つゆそば』と『つゆやきそば』は別物だと考えている。 こちらは妙光説と巷で言われている。※Wikipedia

小生は、その一方の元祖である「妙光」に向かっています。徒歩で15分強かかります。

妙光食堂

2010年9月11日(土) 今日の2度目の昼食 は・・・

青森県・黒石 「 妙光食堂 」 

黒石つゆ焼きそば(元祖) ¥650

「焼きそば」に「ラーメンのつゆ」・・・果たして人間の食べ物なのか?・・・

小生、何度も言うようですが、ラーメンはあまり好きではありません。でも、焼きそばは大好きです。・・・この究極のミスマッチ・・・???

目の前に供された「そのもの」は、まさにラーメンの形(なり)をしています。箸で中を探ると、焼きそばが出てきます。奇妙な食べ物です。思い切っていかせて頂きます!

すると、ラーメンの汁味(とんこつ味)に焼きそばのソース味が絡まって・・・

う、うまい!不思議に美味しい。結構いけます。しかし、これを「ラーメン」と思って食べてはいけません。「焼きそば」と思って食べてもいけません。これはこれで、別の食べ物です。そう覚悟しなければ、味覚が変になってしまいます。でも、十分満足です。

店を出る前に、気になっていたことを思い切って店主さん(※結構頑固そう)にお聞きしました。それは、Wikipediaにあった『美満寿のつゆそば』と『妙光のつゆやきそば』は別物・・・どう違うのか?素直に聞いてみました。

「ああ、“つゆそば”は、日本そばのつゆをかけたもので、“つゆやきそば”はラーメンのつゆ。だから全然違う・・・」ああ、納得です。

そして、もうひとつの気になっていることを・・・「今日、こみせ通りで催物をやっていますが、黒石会の屋台にこちらは出てないようですが・・・」「うちは・・・そんなのにはネ・・・」と何となく否定する様子。

それが気になって、後で「黒石会」のパンフを見たのですが、この「妙光食堂」は“元祖店”なのに加盟していないということが分かりました。元祖として、“そういった会は認めていない”という自信ある態度なのです。やはり見た目どおり、かなりの頑固者のようです。大変、失礼致しました!

https://goo.gl/maps/13uB2CUUr1LAqkF88

<旅B Vol.1>終了

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