<3日目-2> 2012年7月14日(土)
ちょうど今、最終の1つ前のバスが出発していきます。これで、早めの切り上げも出来なくなりました。
ふと・・・襟裳岬唯一の観光施設「風の館」が目に留まります。こういう所は時間潰しには最適です。展示映像などをボ~ッと見てるだけで、けっこう時を稼げますからネ・・・入館料¥300を支払って、早速中に入ります。


小生を見つけた女性スタッフが急ぎ足で近づいてきます。「あの~、強風体験してみますか?」「えっ?強風?・・・」「ええ、風速25mが体験できるんですヨ。」
・・・そう言えば、ここ「襟裳岬」は風が強いことで有名です。しかし、今日はその“名物風”は感じられません。穏やかな日和です。やはり“小生担当の神様”は、どこまでも意地が悪いようです。
晴れて欲しいところで“強い風雨”、静寂が必要なところには“中国人団体客”。そして、風が名物のところでは、このような“無風状態”を創り出されます。徹底的に小生の希望の裏をかく“神の思し召し”を御啓示なさっています。
相手がそうくると・・・小生もちょっと反発しちゃいますネ。「じゃあ・・・」ということで、その“名物風”を体験することにします。
皆さんもご承知のように、小生、こういった“アホらしいイベント”には断固不参加を貫き通しております。が、この状況ではやらざるを得ません!何が何でもです!こんチクショウめッ!! (※あの~…今日は晴天なんですよネ?だったら神に感謝すべきですよネ?…あんたが、今どんなことに腹を立てているのかサッパリ理解できません…)
女性スタッフに導かれるまま、大きな横長の無機質な部屋に閉じ込められました。

片方の壁にバカでかい穴が開いています。「はい、よろしいですか?」の掛け声とともに、スイッチが入れられたようで、女性スタッフさんが無表情に元いた場所に移動していきます。 穴から強い風が吹きつけ始めました。

小生の今いる地点がおよそ風速15mです。当然ながら、その送風機に近づけば近づくほど風が強くなっていく寸法です。体全体が重しのような?小生、前へ前へと進みます。それでも、最前線の一番強い25mの地点では、吹き飛ばされそうな気分?になり、思わず手すりに両手で掴まります。うあーッ!頬肉がもげるヨッ!!・・・ (※余計な肉が付きすぎ!)
1発目からインパクトのあるイベントで度肝を抜かれた小生、次に“展望台”になっているスタジアム形式の椅子で休憩です。

・・・ふと、“あるもの”に目がいきます。最前列に設置されている多くの“望遠鏡”です。『もう襟裳岬の景色も見飽きたけど、一度覗いてみるか・・・』

すると、すかさず女性スタッフ(※別の人)が声をかけます。「前方の真ん中の岩場近辺をご覧ください。」小生、指示された地点に方向と焦点を合わせます。「!!」
岩場に気持ち良さそうに寝そべる、おびただしい数のアザラシ、アザラシ、アザラシ・・・「ゼニガタアザラシが見えますか?・・・午前中にはラッコも確認できたんですヨ。」

-館内ライブ映像-
突然、小生の頭の中にある曲が流れます。井上陽水の「夢の中へ」です。
♪探しものは何ですか?見つけにくいものですか?・・・ 探すのをやめた時 見つかることもよくある話で 踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? ウ・フフ・・・♪
ほんと、「ウ・フフ」ですヨ。あれだけ探しても見つからなかった“アザラシくん達”が、いとも簡単に目の前にいます。と言っても、望遠鏡の中のことですけどネ・・・(※物分かりの悪い会員さんに念のため。)
その地点は、小生が先ほど最先端まで行って必死で探した場所より、更に先の方です。これでは・・・肉眼では無理です。えっ?解説にそう書いてあった?・・・そうですか。それは見落としていましたネ。小生、文章など最後までしっかり読まない性質なので・・・
でも、「強風体験」と「ゼニガタアザラシ」だけでも、入館料を支払った価値がありますネ、というか、逆に安過ぎるくらいですヨ。小生、これだけで充分堪能致しました。
この館には、他にも“襟裳岬に棲息する海洋生物”の展示場や「襟裳岬の四季(※ありがちッ!)」が上映されるシアターなどがありますが、前2つのインパクトが大きく、それほど興味がわきません。従って、素通りするだけの“通過行為”で終了です。
・・・ しかし・・・それでもまだ時間が余っています。正確には40分ほどです。仕方なく、入口付近にある「お土産屋兼食堂」の中で、一番大店(おおだな)?の「えりも岬観光センター」に入店します。喫茶コーナーがあるからです。そこで、コーヒーでも飲みながら待つことにします。
お店の人に嫌がられながら(※そんな“気”がビンビン伝わってきます。)コーヒー一杯で30分以上滞在です。でも、そんな“ふてぶてしい居座り”もそろそろ限界のお時間です。『では・・・』と席を立ちレジの方に向かいかけた瞬間、変なポップが目に飛び込んできました。
“昆布ソフト”・・・??昆布味のソフトクリームということに違いありません。でも、何と気味の悪い組合せなんでしょう。まるで、婆さんと若い男との“歳の差婚”の挙式に出くわしたような感じです。
でも・・・小生、俄然興味がわきました。1度食べてみたい、という衝動に駆られるまま、店のおばちゃんに「昆布ソフト!」と注文です。まあ、“長居”に対するお詫びという意味合いもありますが・・・
えりも岬観光センター
2012年7月14日(土) 今日の3時少し前のおやつ は・・・
襟裳岬 「 えりも岬観光センター 」
昆布ソフト ¥300

見ての通りの代物です。白いバニラアイスの上に緑色の昆布の粉末がかけられているだけのお粗末さです。他には何の工夫もしてないようです。
味の方も・・・これまた、見た目以下の芸のないモノです。普通のバニラソフトと何ら変わらない味です。昆布の遠慮がちな味が、冷たい バニラ味に完全に打ち負けています。
大体、昆布の粉末にそんな強い主張があるのでしょうか?・・・婆さんが飲むお茶の中でしか生きる道はないように思うのですが・・・ 小生の『ご当地ソフト』史上、最悪の出来に閉口です。『量が少なくって良かった!』???
・・・
午後3時ちょっと前、「広尾方面」の最終バスが出発です。今朝来た道を戻っていきます。「帯広」まで途中の乗換を含め3時間30分、やはり来た時と同じ時間がかかるようです。 (※当たり前!) こりゃ、眠ることくらいしかありません。皆さん、お休みなさ~いです。
「帯広」到着が午後6時30分。夏とはいえ、もう辺りはすっかり暗くなっています。ですから小生、“夕飯会場”に急ぎます。こういう地方町では暗くなるとありがちなんですが、お店が急に閉まってしまう危険性があるからです。今回の『旅B』で最も期待しているこの超有名『ご当地グルメ』摂取失敗では、あまりにも悲しすぎますからネ。で・・・
ぱんちょう
2012年7月14日(土) 今日の夕飯 は・・・
帯広 「 ぱんちょう 」
元祖帯広豚丼(梅) ¥1,050
& なめこ椀 ¥200

閉店の心配は無用だったようです。店の前では大勢の人が長蛇の列を作っています。しかし、夜になると“人間”をあまり見かけなくなる この町に、これだけの人がいたんですネ。
まあ、それだけ有名でもあり人気でもある証拠です。小生も最後尾につけて、気長に待つことにします。その間を利用して「帯広豚丼」につ いて解説です。
「帯広系豚丼」は、豚肉を砂糖醤油などで味付けした甘辛いタレで焼いたものを飯の上に載せた丼物である。主に道東で広く食されている。
豚肉の部位としては主にロース・ばら肉を使い、調理法も味覚も牛丼チェーンの豚丼とは似て非なる料理である。
牛丼チェーンの豚丼が広まってきたため、名称における紛らわしさを避ける目的で、「帯広系豚丼」「十勝豚丼」「帯広豚丼」と呼称する場合もある。
帯広観光コンベンション協会、帯広シティーケーブルなどによれば、十勝地方に特有のこの種の豚丼は、北海道帯広市の大衆食堂「ぱんちょう」創業者、阿部秀司によって1933年(昭和8年)に開発されたとされる。

北海道十勝地方では、明治時代末に養豚が始まり、大正末期には豚肉料理が一般的になりつつあったが、料理法が限定され、特に豚カツなどは庶民が食べるものではなかった。阿部は庶民にも食べられる料理ということで、鰻丼をヒントにした醤油味の豚丼を開発した。
十勝地方の郷土料理として定着しているが、店によって白髪ネギ、グリーンピースなど、肉以外に載せる具にはさまざまなものがある。肉の調理法も、網焼きとフライパンで炒める場合とがある。※Wikipedia
待つこと30分、やっと小生の“入店可”のサインがでました。店内は明るく小奇麗です。豚丼でかなり儲けて店を改装したようですネ。た だ、“元祖店”の威厳は失われていません。店員さんのあまり丁寧でない応対?がそれを物語っています・・・
この店のメニューには、大きく分けて「豚丼」「みそ汁」「飲み物」しかありません。さすが元祖店です。「豚丼一本で勝負!」という心意 気に“威厳と誇り”を感じます。まあ、他のものが作れない、という事情があるのかもしれませんけどネ・・・
熟慮の上、小生の注文は、「豚丼の梅」です。でも皆さん、誤解なさらないで下さいネ。“梅”といっても最貧ランクでは決してありませんからネ。それどころか、上から2番目のランクなんです。
つまり、ここ「ぱんちょう」では、“松・竹・梅”は世間とは真逆の順列になっています。一番高いのが「華 ¥1,250」。まあこれは普通ですが・・・次からが違っていて、2番目が小生の「梅 ¥1,050」、そして「竹 ¥950」「松 ¥850」と続きます。
その内容の違いも至ってシンプルです。丼めしに乗せる豚肉の枚数が変わるというだけのものです。具体的に申し上げますと、“華が8枚、梅が6枚、竹が5枚、松が4枚”というわけです。ですから、小生の「梅」は“多からず少なからず”の中庸タイプです。
それと、汁ものとして「なめこ椀」も発注です。でも、どんぶり本体とみそ汁を分離するところが、また“元祖店の高慢さ”です。有名店を笠に着て、できるだけ儲けようという根性は見上げたものです。・・・??ちなみに、みそ汁メニューには他に「わかめ椀¥150」があります。
なめこ椀-1024x768.jpg)
いやはや驚きました。さんざん言わせて頂きましたが、この「豚丼」、タダモノではありませんネ。
豚肉の旨味が抜群です。焼き具合も丁度良い加減で、炭火で焼いているため香ばしさもあります。タレはやや薄味で甘味も少なくしてあります。それだけに豚肉の旨味を更にデフォルメする効果があります。

これは・・・ご当地グルメというより“ちゃんとした日本料理”の域に達している逸品です。さすが“元祖店”です。その“歴史に裏打ちされた技術”は想像以上に卓越したものになっています。いや小生、脱帽です、ハイ。
・・・
ホテルに帰ってくると、何かロビーが閑散としています。昨夜に比べ、確実に人が減って賑やかさが薄れた印象です。で、ホテルの方にお聞きしたところ・・・「ああ、釧路工業の高校生さんたちが帰ってしまったからですヨ。」とのこと。
ウン?・・・ということは、今朝のあの高校生たちは予選1回戦で敗退したということです。“甲子園出場の夢”を絶たれ、涙にくれながら地元に帰って行ったということです。
・・・でも『若者たちよ、それも“青春の1ページ”です。夢はたやすく実現しないから“夢”であるのです。明日からも“希望”を失うことなく、強く生きていって下さい!』
・・・それにしても、北海道の地区予選1回戦で負けるとは、あまりレベルの高い野球チームとは言えませんネ。当分“甲子園は夢のまま”なのかもしれません、アーメン・・・
・・・
ホテルに入ってから早いもので20分も?経過してしまいました。そろそろ“夜飯”の時間です。誰に反対されようと、小生、出かける覚悟です!えっ?誰も何も言ってない?・・・そうですか。それでは遠慮なく出発と致します。
が、その前にお店に確認の電話です。確認事項は、①今この時間で営業してるか?②目指すメニューは現在存在するか?・・・この2点です。
というのも、当初の予定では、ここ「帯広東急イン」のレストランで摂取するつもりでいましたが、昼だけのメニューとのことで完全アウト!隣の「帯広ワシントンホテル」でも全く同じ事情です。町のレストランは夜扱っていない所が多いですし、やっててもここから遠すぎる距離にあったりで・・・
これは・・・臭いますヨ。小生、こういった経験を多く積んでいます。何か?と言いますと・・・それは、ご当地グルメが“絶滅への道”をたどり始めた時に発する独特の臭いです。へたをすると、今晩のご対面は叶わないのかもしれません。
最後の望みを託し、「北海道ホテル」という漠然とした?名前のホテルにあるダイニングに電話を入れてみます・・・
電話に出たスタッフらしき若い女性が、小生にこう告げます。「ハイ、ございまいヨ・・・ご来店をお待ちし申し上げています。」その声の、何と爽やかな、しかし節々に色艶のあるエエ感じなこと・・・これは、期待できますヨ。彼女に会いに行くだけでも価値がありそうです。ルンルン!と早速出発です!
帯広という町は、繁華街側である駅の北口でも薄暗いのに、駅裏である南側は正に“漆黒の暗闇”という表現がピッタリの、灯りがほとんどない「自然発生的省エネエリア」になっています。
そんな中を20分も歩きます。溝に落ちないように瞳孔をフルオープンして、脇目も振らずわずかな光を頼りに前方傾斜スタイルです。客観的に見て・・・やや怪しげです。
すると、眩い光を発する建物が見えてきます・・・交番です。その前では警察官のお兄さんが、何もない暗闇を見つめて仁王立ちです。これはまずいナ。絶対“職質”ですヨ・・・
そこで小生、その前を通るのを避け、カットインして闇に紛れます。幸いその警察官は、怪しげな動きの小生に気づかなかったようで、無事通過です。
そして、ついに「北海道ホテル」が見えてきました。うっそうとした森の中に、おとぎの国のお城のように、キラキラと輝いています。けっこう伝統ある立派なホテルのようです。威厳さえ感じます。小生がますます怪しげです。

玄関先ではドアボーイが何やらお客たちに説明をしています。どうやら、結婚披露宴が終わったところのようです。“幸せオーラ”が辺り一面に漂う中、小生、そこをスルリとすり抜けホテルの中へ。ダイニングレストランはすぐ見つかりました。で・・・
バード・ウォッチ・カフェ
2012年7月14日(土) 今日の夜飯 は・・・
帯広・北海道ホテル 「 バード・ウォッチ・カフェ 」
十勝おびひろ枝豆サラダ麺 ¥950
&十勝ワイン2杯 ¥2,150

残念なことに、電話の彼女はもう帰ってしまったようで見当たりません。代わりに、何の変哲もない?“レストラン兄ちゃん”が小生の応 対をしてくれます。
広い店内には、小生を除いて1組の“ディナー客”がいるだけ。閉店モードに入っているようです。

が小生、そんなことにお構いなく、「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」と「十勝ワインの白」を注文です。颯爽と厨房方向に戻っていく“レスト ラン兄ちゃん”の後姿を見送りつつ、この「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」の解説開始です。
十勝おびひろ枝豆サラダ麺(とかちおびひろえだまめさらだめん)は、北海道帯広市で販売されているご当地グルメの麺料理である じゃらんが開発した十勝産小麦と枝豆を使用した地産地消型のご当地グルメで、下記を料理に定義づけている。
・正式名称は「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」とする。一般呼称は「帯広の枝豆サラダ麺」
・麺は十勝産小麦100%で作った冷製の平打ちパスタとする。平打ちパスタにしたのは、広大な十勝平野をイメージさせるため。
・十勝産の枝豆をたっぷり使う。
・枝豆以外にも最低1種類以上は十勝産の豆を使う。(インゲン、小豆など)
・帯広産の長いもを生で使う
・そのほかの食材もなるべく十勝(帯広)産、旬のものにこだわる。(帯広産メークイン、大根など)
・協議会指定レシピによる特製の和風ドレッシング(十勝産大豆醤油を使用)で枝豆サラダ麺の味付けをする。
・各店オリジナルのつけダレを1種類用意し、3通りの食べ方を提案する。
1・枝豆サラダ麺をそのまま食べてもらう
2・枝豆サラダ麺をつけダレに付けて食べてもらう
3・たっぷり残った枝豆につけダレをかけて食べてもらう
・十勝産小麦を使ったパンをつける。
・帯広ばんえい競馬場から出る馬の寝ワラから作った堆肥と、札内川の伏流水を使い、農薬などは一切使わずに育てた帯広産マッシュルームを使ったオリジナルスープをつける。
・箸とスプーンで食べてもらう。
・価格は税込み1,000円以内とする。
※Wikipedia
“じゃらん”特有の面倒臭いルールがたくさんあるようですが、中でも特徴なのが、“3通りの食べ方”を指定しているところです。そこ に何か意味があるようで、小生も、素直にそれにならうつもりですヨ。

でも、“本体”登場の前に出されている「帯広産マッシュルームのスープ」と「十勝産小麦の蒸しパン」を先に頂くことにします。もちろん、 「十勝ワイン」も到着していますので、それとともに優雅に参ります。


どちらも繊細な味わいです。覚悟して味わわないと、その真髄?は分かりません。小生、印象が薄いまま終了と相成りました。でも、「十勝 ワイン」はイケますネ。このレストランのハウスワインだそうですが、口当たりの良さの中に“十勝ぶどう”の旨味がギュッと凝縮されてい ます。『もう一杯、飲んじゃおう!』
そして、“本体”の登場です。レストラン兄ちゃん、小生の前に供する際に「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」の“3つの掟”を告げられます。小生、初めて聞くような顔で、頷きながら応対です。さすが一流ホテルです。教育が行き届いています。視線を料理の方に移して、おもむろに頂きます。

しかし・・・このお姿は以前何処かでお逢いしたような?・・・そうです。平打ちパスタこそ違え、札幌の「ラーメンサラダ※」によく似ています。それはそれで期待が持てますヨ。早速かぶりつきます・・・と言いたいところですが、3つの掟がありましたネ。そのルールに従い喰らうことにします。
まず①箸を持ち、そのまま武者ぶりつく。
次に②別添のつけダレでつけ麺風に食べ散らかす。
麺を食べ終わると具材が余りますので、とのことですが、確かに麺の下に隠れていた大量の枝豆が残っています。その枝豆君たちに③先の つけダレをかけて、スプーンで吸い込むように不調法に喰らう。
如何ですか?ホテルダイニングで食事をする時は、かくありたいものです。やはり下品さが必要です。ツンと澄ましていては美味しくありませんからネ・・・えっ?おまえの育ちの悪さは分かっている?で、味の方はどうなのか?ですか?・・・正直申し上げて、よく分からないというのが本音です。前の2つと同様、味の輪郭が掴めないのです。


「枝豆サラダ麺」の本体の味付けは、確かに和風ドレッシングにマヨネーズが入っているようなのですが、それにしてはあまりにも主張が少ないのです。これはきっと・・・小生がマヨネーズ混入と思い込んでいるのが間違いで、実は醤油ドレッシングに“磨り潰した豆類”が大量に練り込んであるだけなのかもしれません。ですから、小生が予想したマヨネーズ味とは大きく異なっているのです。印象の薄い物足りない味です。
そこで、“②の掟-麺をつけダレにつけて食べる”ことに変更です。この“つけダレ”・・・色から察するに「トマトベース」に間違いないようです。それなりの味のインパクトはありそうです。早速つけ麺風に頂きます。

驚くことに、これも“本体”のものと同じものがベースになっているようです。つまり、磨り潰した豆類先行の、主張のない“まろやかな?”な味わいになっています。
ですが、ここにトマトの酸味が加わることにより、大きな変化がもたらされます。“冷イタリアン風”で、トマトの旨味が感じられるのです。しかし、勘違いしないで下さいヨ。その味わいは、そんなにハッキリとしたものではありません。繊細で線の細い・・・今にも消えてなくなってしまいそうな儚い旨味です。
しかも、何度も味わううちに舌が慣れてきて、麺を食べ終わる頃には何も感じなくなってきます。“無味の世界”に回帰です。 そしてそのまま、③残った枝豆等の具材につけダレをかけて、に突入です。
残念なことに、この枝豆も山形の「だだちゃ豆」のような枝豆本来の旨味が希薄です。それにこのつけダレです・・・もういけません。何を食べているのか分からない状態で、このまま一気に完食です!
総評としては・・・?小生、やっぱり札幌の「ラーメンサラダ」のような品の良い中にもインパクトのある味付けが好みです。この「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」は、どこまでも繊細さを追求し、具材が持っている本来の味を楽しむもののようです。ホテルのダイニングキッチンならではの技術が必要であると思います。
小生のような“野蛮なビビッド系”の人間には難しい料理であると思いますし、二度とお目にかかりたくないモノの一つでもありますネ・・・残った「十勝ワイン」を一気に飲み干し帰還することにします。
しかし、最後に良いことが起こりました。それは会計時のことです。小生、支払いのことに気を取られて、会計係の方に注意がいってなかったのですが・・・ふいに「ありがとうございます。」・・・!!その声に聞き覚えがあります。そうです。あの電話の彼女の優しい声です。思わず顔を上げ、彼女のお姿に対面です。
そこには・・・もし週刊誌の企画で『お嫁さんにしたい帯広女性ナンバー1』というものがあるならば、間違いなく、断トツ1位になること請け合いの、とても清楚で上品でスタイルが良く性格の良さがお顔ににじみ出ているような可愛いチョー美人さんが、小生に笑顔を見せてらっしゃいます。
しかも、小生の会計の明細を見て「先ほどのお電話の方ですか?」ときましたヨ。小生、少年のように「ハイ!」「いかがでした?」「ハイ!とても美味しかったです!!」所詮、男というものは・・・つくづくバカですネ。彼女にその愚かさを悟られないうちに、こちらも笑顔を返してその場を去ります・・・
でも小生も、もう少し若かったら、ここで更に喰いさがるところですが・・・これも残念なことの一つですネ・・・さあ!彼女の明るい面影を頼りに、暗い道を戻ろう!
<今日の歩数> 13,582
<’12旅B初夏篇 Vol.6>終了




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