<2日目-2> 2011年7月15日(金)
午後12時、再び路線バスに乗り込み戻ります。でも駅前までではありません。途中下車して、旭川で最上の高級ホテル「旭川グランドホテル」に向かいます。当然「ご当地グルメ」狙いの昼飯のためです。
「旭川グランドホテル」のメインダイニング「アドニス」に到着です。店内に誘導してくれた係の方が椅子を引いて着席させてくれます。
『こんな立派なレストランに、こんな格好でイイのかな?・・・』少しビビっていると、メニューが差し出されます。「メニューでございます。」上品そうな料理が並んでいます。
「・・・あの~、旭川しょうゆ焼きそば」「ああ、申し訳ありません。それはもう終了しておりまして・・・」「ないの?・・・じゃあ、イイです。」と言った途端に席を離れます。唖然とする係の方・・・
小生、「ご当地グルメ」には頑固です。無いと分かれば、例え高級レストランだろうが、場末の居酒屋だろうが、薄汚い定食屋だろうが、容赦はありません。すぐにその店と決別です。
でも、この後どうする?腹も空いてきたし・・・その間を使って「旭川しょうゆ焼きそば」について解説です。
「旭川しょうゆ焼きそば」は、昨年10月の「食べマルシェ」に、旭川食品加工協議会が出品した「焼きそば」がおいしいと評判だったことから、統一ルールとして、道産小麦と旭川産米粉をブレンドした麺に、旭川の企業のしょう油だれで味付けし、上川管内の豚肉や野菜などを使うことが定められたものです。※北海道農政事務所HP
扱っているお店は他にあったはず・・・ということで、高級ホテルのロビーに座り込んで、まず「旭川観光情報センター」に電話です。 「あの~、今グランドホテルにいるんですが、“旭川しょうゆ焼きそば”はもうやってないと言われたんで、近くに扱っているお店はありますか?」

きのこ
「えっ?旭川しょうゆ焼きそば?ですか?・・・」観光センターのおっさんの困惑気味の声です。「ちょっと、お待ち下さい。・・・」と誰かに尋ねている様子。
「あの~、旭川しょうゆ焼きそばですか?」繰り返します。「ご存じないようですネ。」「・・・近くにある有名ラーメン店に行くのが良いかと思いますが・・・焼きそばありますから」「そこに行けば確実にあるんですネ。」「ええ、焼きそばはあると思います。」「あのネ!それって、本当に旭川しょうゆ焼きそばなんですネ!」「いえ・・・違いますが・・・そこに行けば、何か分かるかと思いましたので・・・」「分かりました!そちらの情報センターには情報が集まっていないことが、よ~く分かりました!!」「どうも申し訳あり・・」と途中で交信断絶です。

猫島商会
『一体どうなっているんだ!』と、次に市役所の観光課に電話をします。小生の先ほどと同じ問いかけに、観光課の若い(と思われる)女性が答えます。「最近は、どこの店もほとんど止めてしまって、今あるとしても・・・」と2~3の店名と電話番号を教えてもらいます。
小生、片っ端から店に電話をして聞きましたが、どこも「もうやっていない」ということです。どうやら“旭川しょうゆ焼きそば”・・・ご臨終のようです。チーン!
※何故か現在は猛烈な勢いで売り出し中!とか・・・早すぎたようだ。
・・・
でも大丈夫。ここでは、小生、Bプランがあります。これも旭川の新しい「ご当地グルメ:らめっちゃ」です。
「らめっちゃ」とは、道産小麦でつくられたフォカッチャ生地に、旭川ラーメン同様濃いめの醤油味に味付けされた麺を挟む新感覚ファーストフード。情報冊子fitさんと、買物公園通のオシャレなカフェマチバルさんが共同開発した歩きながら食べられるラーメンです!※不明
しかし、少し心配になってきました。向かう前にお店に電話して確かめて安心しよう!と扱っている2店舗「カフェマチバル」と「カフェフォセッタ」に連絡です。
するとどうでしょう。両店とも扱いを止めてしまったとのこと。“らめっちゃ”も衰弱死したようです。南無阿弥陀仏・・・
所詮、旭川のメジャーご当地グルメ「旭川ラーメン」に対抗して始めたものです。大きな無理があります。両方とも低空飛行のまま墜落したようです。

でも、小生、腹が空き過ぎています。かといって、「旭川ラーメン」に何の興味も湧きません。仕方なく、空腹のまま、次なる目的地「上川」に向かうことにします。『胃袋さんヨ、そこまで我慢してネ・・・』何と“ひもじい”旅Bなのか・・・トホホ
でも小生、妙にそこも心配になってきました・・・電話で確認です。すると・・・「今日はこの町のお祭りなんで、午後5時頃までしか営業していないヨ。」との返事。「午後3時には伺えると思います。」「じゃあ、お待ちしております。」と一安心です。
・・・
「旭川駅」からJR石北線(せきほくせん)で東に1時間。午後3時少し前に「上川」に到着です。再び降り出した雨の中、歩くこと10分、 その店が見えてきました。『あ~、腹減った!』
あさひ食堂
2011年7月15日(金) 今日の夕飯に近い昼飯 は・・・
上川 「 あさひ食堂 」
上川ラーメン:特みそ ¥900
『えっ!ラーメン!!だって、あんたラーメン嫌いじゃなかったの?現にメジャー級の旭川ラーメンに唾を吐きかけるようにして、ここまで やって来たのでは?・・・』
皆さんの今の気持ちを言葉にしてみました。どうですか?当っているでしょう。でも、これには、大きな理由(わけ)があるのです。少し聞 いて下さい。

実は、小生、この店に来るのが2度目です。以前、弊社初代社長と現社長、それにキッコロさんと小生の4人で研修旅行?の途中に訪れまし た。
もちろんラーメン大好き人間のキッコロさんのご紹介があったからにほかなりません。「ここのは、かなり美味いそうです!」とのご推薦のお言葉に、小生たち4人は、大雪が降りしきる中、探し当ててやってきたわけです。
皆さんご承知のように小生、昔からラーメンには全く興味がなく、あまり気乗りしないものでした。というより、この研修自体、風邪をひいて熱でも出したことにして遠慮できないものかな、と考えていたくらいです。何せ、初代社長と、ずーっと一緒ですからネ・・・??
しかし、ここで小生、生涯忘れられない“ラーメン”に出逢ったのです。その味わいといい、コクといい、小生の五臓六腑に沁み渡り、小生 の“ラーメン”に対する価値観を大きく変える衝撃がありました。
その後、ラーメンの話題になるたびに、『ラーメン嫌いではあるが、唯一美味しいと思ったラーメンがある。それが上川のあさひ食堂のラーメ ン、これは半端なく美味い!』と吹聴しているくらいです。
その人生最上のラーメンに再会したく、わざわざやって来たのです。ご主人はすでに祭りに出かけたらしく、女将さんに注文です。もちろん、 以前と同じ“味噌ラーメン”です。
上川ラーメン(かみかわラーメン)は、北海道上川郡上川町で食べられているラーメンである。町内のラーメン店7店舗が集まって設立した 「上川町ラーメン日本一の会」が、町おこしの一環としてPRしているご当地グルメである。
「上川町ラーメン日本一の会」は、「北海道の母なる川・石狩川の最上流部に位置する上川町で、大雪山から湧き出る水を用いて麺を打ちスープを作る」ということを理由に、「日本一ラーメンのおいしい町」と自称している。※Wikipedia
お祭前の静まり返った雰囲気の中、待つことしばし、伝説のラーメンの登場です。いつものようにデジカメで撮影を済ませ、今回はもう一手 間です。
キッコロさんへの写メのためです。・・・それも終了し、いよいよTASTEスタートです。お腹も空き過ぎてる状態で、期待が大きく高まります。『もうすぐ、あのラーメンの味に会える!』

ウン?・・・美味しいには美味しいが、左程の感動がありません。麺にはコシがあり申し分ない出来です。しかし・・・気のせいか、味付け も少し薄め?コクも以前に比べ?・・・
結論的に言えば、町の美味しい(らしい)ラーメン屋と変わらないもの。小生のラーメンに対する価値観は岩のように決して動こうとしません。
ここで小生、考えます。人間の味覚というものを・・・『やはり、あの時とは、あまりにも環境が違っている・・・まず極寒の雪の中での出来事ということと、初代社長の“厳格言論統制管理体制”の中で、真の自由を心の中で絶叫していた環境下であったこと・・・今とは随分違っています。
雪はないし、あの初代社長も遠くに去り自由も勝ち取った・・・その変化が小生の味覚にも大きく影響を与えているようです。摩訶不思議な人間の味覚・・これからも追い求めて行こう!強い決心の下、お店を後にします。
『キッコロさんはメール見てくれたかな?・・・』もう違う思いが小生を支配しています。これも不思議な感情の移行です。(※何!ついに精神分裂傾向も症状に出てきた?入院は近い・・・)
・・・
再び石北線で東に向かいます。2時間半の長旅になります。ちょうど眠気も催してきたので、遠慮なく爆睡と参ります。『今日は朝が早かっ たしな・・・むにゃむにゃ・・・』


-国鉄キハ54形気動車
「北見」到着が18時30分、今夜の宿「コンフォートホテル北見」にチェックインです。どうやら雨も上がり、駅前周辺では「夏祭り」が開催されているようで、大変賑やかです。
少しの休憩の後、その「祭」を避けるようにして(※小生、田舎町の名もなき祭には興味が持てませんから)、目的地に到着です。
シェルブルー
2011年7月15日(金) 今日の夕飯 は・・・
北見・ホテル黒部 「 シェルブルー 」
オホーツク北見塩焼きそば ¥850 & 生ビール2杯 ¥1200

「オホーツクご当地グルメシリーズ」の第2弾です。まずは、その説明から。
オホーツク北見塩やきそばは、北海道北見市で提供されている焼きそば料理である。リクルートの旅行雑誌『北海道じゃらん』の提唱によって、ご当地グルメを通じて北見市を全国に発信することを目的に開発された
「オホーツク北見塩やきそば」の定義・ルール8ケ条が制定されている。
定義・ルール8ケ条は
第1条 道内産の小麦を主原料とした麺を使用する
第2条 豚肉ではなくオホーツク産のホタテを使用する
第3条 キャベツではなく生産量日本一の北見タマネギを使用する
第4条 味付けはソースではなく塩とする
第5条 皿ではなく、鉄板で提供する
第6条 協議会指定の道産割り箸を使用する
第7条 できるだけ北見にこだわったスープをつける
第8条 シズル感を演出するために魔法の水を用意する ※Wikipedia
この「ご当地グルメ」も、『じゃらん』の“そそのかし”に、北見市がまんまと乗ってしまったもののようです。例によって、いろいろ規定を設け、さも訳あり風を装っています。
しかしながら、町の人々による自然発生的なものよりは、その成功率が低いように思います。そういう意味では、『じゃらん』の陰謀はいつか糾弾されるべきと考えます。やっぱ小生、「リ〇〇ート社」は好きになれませんネ。えっ!弊社東京営業部のOZ君(※前職:リ〇〇ート社)のことではありませんヨ。念のため・・・

小生の前に、立派な定食セットが供されます(※ご飯はサービスです)。すると、サーブしてくれた係の中年女性が、いきなり小生の焼きそばの上に、何やら出し汁らしきものを振りかけます。ジューッという効果音を残し、係の方、フェードアウトです。
この出し汁こそが、ホタテの旨味を閉じ込めたスープとのことで、上記第8条の“魔法の水”なわけです。それと、北見の一大名産品である玉ねぎを揚げた「フライドオニオン」が焼きそばのトッピング用に用意されています。折角ですので、これを全部振りかけ、レモン汁を絞って・・・


当たり前ではありますが、あっさり塩味の焼きそばです・・・ 別に麺に特徴があるわけではなさそうです。ただ、鉄板で焼かれてカリカリ状態になった香ばしさはありますが・・・普通の鉄板焼きそばですネ。
あっさり塩味な分、中の具のホタテやエビ、それに玉ねぎやキノコ類の旨味がググーッと前面に出てきていて、それと麺との合わせ技 “1 本!”という感じです。
でも美味しくてたまらないものではありません。さっさと完食して、ホテルに戻ります。
・・・
ホテルまで暗い坂道を下りていきます。そこ此処に、祭の喧騒の名残を残しているので、これでも普段よりは明るく賑やかな方だと思います。しかし、小生、側溝に落ちて足を挫かないよう十分注意して歩いていきます。

※右手が祭のメイン会場のようです。

・・・その時間を利用して、今皆さんの頭にある素朴な疑問にお答えすることにします。その疑問とは・・・これですネ?
『何で、こんな奥まった内陸地の北見でオホーツクの名がつくの?やっぱ、オホーツクといったらオホーツク海に面した海岸沿いではないの?』
この後も、この“オホーツク”の名を冠する「ご当地グルメ」が登場しますので、ここで、皆さんにお答えしましょう。
「オホーツク地方」とは、「オホーツク総合振興局」という北海道の行政区に属する3市14町1村のことです。 (北見市, 網走市, 紋別市, 大空町, 美幌町, 津別町, 斜里町, 清里町, 小清水町, 訓子府町, 置戸町, 佐呂間町, 遠軽町, 湧別町, 滝上町, 興部町, 雄武町, 西興部村)以前の名称は、「網走支庁」。振興局所在地は、今も網走市である。
ですから。「オホーツク総合振興局」内の「ご当地グルメ」については、“オホーツク”を冠することがあるわけです。分かりましたか?これでスッキリですネ。
と、説明しているうちにホテルに到着です。「祭」のメイン会場が隣にある関係上、ホテル周辺はまだまだ盛り上がりをみせています。ガラ の悪そうなニイちゃんネエさんがたむろしています。変な因縁をつけられないうちに、ホテルの部屋に避難です

しかし・・・田舎の祭というものは、必ずこの類の連中を呼び寄せ、トラブルを起こすものです。皆さんの田舎町でもそうでしょう?・・・ ああ、ゴメン・・・会員さんの中には、その類の当事者だった方もいらっしゃいましたネ。これは失礼致しました・・・・
<今日の歩数>20,757歩
<’11旅B夏篇 Vol.4>終了



コメント