<2日目-1> 2012年9月8日(土)
疲弊した暗い町「美唄」にも明るい朝がやって来ました。『明けない夜はない』・・・と言われてますけど、本当だったんですネ。(※意味が違うと思うんですけど…)この町には、1年中太陽が出ないのかと思っていましたヨ・・・(※そんなわけないし、美唄の人達への侮辱ですヨ…この町からとっとと出て行って欲しいナ!)

そう言われましても、すぐ出ていくわけにはいかないんです。(※おっ!珍しく受けてくれたネ。)・・・朝飯がまだだからです。(※それだけの理由?…)
昨日の美唄到着時のことを思い出して下さい。折角、予定より早めの到着で、“朝飯ゲット間違いなし”と安心していましたが、肝心の販売する店(スーパー)が常識外れの早い閉店時間(※美唄では普通)で、未達成に終わっています。当然のことながら、小生、朝から何も口に出来なく、とても空腹です・・・というか、空き過ぎてフラフラしています。(※昨日あれだけ食べたのだから、栄養学的には何の問題もないはずですが…)

でも、しばらくの間は、このひもじさを抱えて過ごさなければなりません。その理由は・・・スーパーの開店が午前10時と遅いからです。(※昨日買えなかった“餌”をしつこく狙っているんですネ。その執念深さは“ストーカー”顔負けですヨ。)
・・・が、小生、これがどうも解せません・・・というのも、この地域は、誰がどう見ても“急速に高齢化が進んでいる”過疎地帯であるということです。つまり“ジジババ”が極端に多く棲息しているということを意味しています。その“黄泉(よみ)の世界※へまっしぐら”な方々の、その最大の生物学的特徴は・・・「早寝早起き」なことです。※漢語で「黄泉」は「地下の泉」を意味し、それが転じて地下の死者の世界の意味となった。
その生活習慣に合わせる意味で、スーパーの閉店時間が早いのは、何となく理解できます。が、それなら何故開店時間が遅くなっているのでしょうか?・・・早起きの元気な爺さん婆さんたちは一体どうすればイイと言うのでしょう?・・・きっと、町に溢れだしているに違いありません。
小生、そっと窓から外を覗いて見ます・・・町は、昨夜と同じようにシーンと静まり返っています・・・ここの爺さん婆さんは・・・多分・・・“寝たきり”なのかもしれませんネ。(※あのネ!いい加減にしろよッ!)それなら、この遅い開店時間も合点がいきますが・・・??
今日の朝飯摂取で、もう一つ大きな問題点があります。それは、ホテルのチェックアウトが午前10時まで、ということです。先ほども申し上げた通り、スーパーの開店時間が午前10時・・・つまり、折角“朝飯”を購入しても、ホテルの部屋でゆっくり食べることが出来ないのです・・・
早急に「朝食会場」を探さなければなりません。再び窓の外を眺めます。すると・・・ありました、ありました!ホテルの前に・・・朝の空気に包まれた立派な公園があるではありませんか。小生の長年に渡る“旅B生活”の経験則から、この公園には・・・訪れた人たちが休息できるよう、木々に囲まれた静かな場所にテーブルとイスがきっとあるはず・・・今日の朝食はアウトドア気分で参りたいと思います。
・・・
午前9時45分となりました。少し早いですが、チェックアウトを済ませ、スーパーの前で開店を待ちたいと思います。
外に出ると、意外にもかなりの暑さです。東京とあまり変わらない感じです。それでも、昨日の最高気温は26°、夜は20°を大きく下回ったとのこと。今日はそれより更に涼しくなるとの予測が出ています。そういえば、今朝の水道水はかなり冷たかったです。
しかし、体感的には確実に30℃以上はありますネ。その要因は、ずばり!陽の光の強さです。その証拠に、日陰に身を移せば、ひんやりと気持ちがイイのです。“陽射しは夏、空気は秋”といった感じです。
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朝の明るい光を浴びるスーパー「コアビバイ」。
玄関前にスタンバイです。
スーパーの開店3分前になりました。どこかの?大手スーパー店では、準備を急がせる店内放送がチャイムとともに鳴り響いている頃です。「開店3分前です。お客様をお迎えする準備をして下さい!」
が・・・全くその気配がありません。すると、待っていた客たちが移動し始めました。どうやらバックヤード※口方向に向かっているようです。※店舗のうち、売場に供さないスペースをいう。小売業においては商品倉庫やパッケージングをするスペースなどをいう。-流通用語辞典
そこでは、扉が大きく開かれ、多くの従業員が什器を外に持ち出し、駐車場の一角に立てられているテントに運び入れています。今日開催される『テント安売りセール』の準備中のようです。
そして驚くことに・・・お客たちがその開かれたバックヤード口から店内になだれ込んでいるではありませんか。店内の従業員もそれをごく自然に受け止めている様子です・・・この店の開店風景というのは、毎朝おおむねこのような感じなのかもしれませんネ。
小生も、バックヤードを抜けて食品売場に向かいます。そして、総菜コーナーで目指す『ご当地グルメ』を発見。レジで料金を支払い、公園に急ぎます。
コアビバイ
・・・
整備された立派な公園です。その名も「中央公園」、名実ともに美唄人の憩いの中心となっているようです。


が・・・肝心の“木陰のテーブル”がありません・・・それどころか、公園内のベンチは、そのほとんどが直射日光にさらされている剥き出し状態です。一部建造物が作り出す日陰に納まっているモノもありますが、そこはすでにジジイが占拠して、気持ちよさそうに鎮座されています。
先程も申し上げた通り、陽の光は完全に夏模様です。肌を刺すような暑さがあります。そんな所で食事は絶対無理です。何とか適当な場所を探さなくては・・・・
あ、ありました!広場の隅に赤や青のコンクリート製のイス?が数個あり、その1つが横にそびえる大木の陰に支配されています。テーブルはありませんが、これで我慢するしかなさそうです。よそのジジイが座らないうちに早速確保です。で・・・
中央公園
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なかむらえぷろん倶楽部
2012年9月8日(土) 今日の朝飯 は・・・
美唄 「なかむら えぷろん倶楽部」
中村のとりめし:とりめし弁当 ¥441

ようやく朝飯にありつけます。美味そうです。“炊き込みご飯大好き人間”の小生としては嬉しいかぎりです。それに、ボリュームも少なめで丁度良い加減です。(※おッ!珍しいことをおっしゃる…)予定では、この後すぐ昼飯ですからネ。(※そういうオチなのネ…)
「北海道美唄で百年に渡り受け継がれる伝統の味」
一世紀を経てなお愛され親しまれている美唄伝統の味。鶏肉は精肉だけでなく、モツ(内臓)も皮も使い、米どころ美唄のお米に鶏肉の旨みを十分に染み込ませ醤油味で炊き上げています。美唄を離れた人でもとりめしを食べてほしいというお母さんの願いから「中村のとりめし」弁当が誕生し、「懐かしい」と評判をよんでいます。※PiPa HP

具材に野菜類は使われていないようです。鶏肉やモツだけで炊き込んであり、その量も相当なものです。それだけ出汁も半端なく効いていて深い味わいになっているということです。ですから、冷めていても旨味たっぷり。メチャ美味!です。

きっと「中村のおばちゃん達」が朝早くから愛情を込めて作ったものに違いありません。ふと、昔母が作ってくれた「炊き込みご飯」を思い出しました。『母さん、親不孝ばかりしてごめんなさい。今日からきっと良い子になりますから!・・・』(※『覆水(ふくすい)盆に返らず』という中国の故事を知っていますか?…いったん盆からこぼれた水はふたたび盆に返ることはないという意味で、一度しでかしてしまったことは取り返しがつかないことの例えとして用いられるんですヨ。分かりましたか?…)
空腹だったこともあり、あっ!という間に完食です。ご馳走さま!
小生の横を「犬のお散歩」が通り過ぎていきます。ご主人様に引かれ、犬が強引に公園の奥に連れ去られようとしています。盛んに小生の方を気にしながら・・・羨ましそうな表情を残して・・・
もうこの「美唄」に思い残すことはありません。トットと退散です。JRを乗り継いで「小樽」に向かいます。「疲弊した旧炭鉱町」から一気に「一大観光都市」へ。まさにこれこそが「栄光への脱出」です。(※もう二度と美唄に来るんじゃないよ!!)

・・・
「小樽」到着が午後12時過ぎ。日本中が“ランチタイム”を迎えています。今夜の宿に荷物を預け、小生も早速「ランチ会場」に出陣です!
観光スポット目白押しの海側地帯ではなく、線路を挟んで反対側の山岳エリアに侵入です。
当然のことながら・・・長い長い坂道を上がっていかなければなりません。その名も「地獄坂」、旅B名物“心臓破りの艱難辛苦(かんなんしんく)行脚”の開始で~す!フーッ・・・
・・・
10分ほど坂道をゼイゼイと這い上がっていくと・・・目指すお店を発見です!で・・・
梅月
2012年9月8日(土) 今日の昼飯 は・・・
小樽・商大通り 「梅月(ばいげつ)」
元祖筋 小樽あんかけ焼きそば ¥780
“小樽あんかけ焼きそば”の元祖店「梅月」と同じ店名を使っているお店です。では“類似品に注意しましょう”的存在なのか?と、問われれば・・・否!とお答えします。それは・・・元祖店からのれん分けした由緒正しい支店だからです。
ただ、その大本(おおもと)の元祖「梅月」は既に閉店してしまっていて、実質的に“小樽あんかけ焼きそば”の正統な流れをくむ唯一つのお店であるのです。ですから、小生、数ある「小樽あんかけ焼きそば屋」の中からこの店を迷うことなく選択した次第です。
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でも・・・そんな権威・伝統なんぞを微塵も感じさせないお店ですネ。10名程しか収容できない小🔴い“町の中華定食屋さん”という風情です。入口も網戸仕様で、もちろん冷房設備はなしです。テーブルの上の古い扇風機が悲しい音をたてて回っています・・・
ただ、お昼時にしては遅い時間ですが、店内はほぼ満員状態です。小生、カウンターの隅に席を確保して、すばやく「小樽あんかけ焼きそば!」を発注です。
「小樽あんかけ焼そば」とは 原則的に小樽市内、または近隣の飲食店にて提供されている、海鮮物の多い「五目あんかけ焼そば」を指して呼称化致しました。従って、提供具材の取決めや提供方法などに一定のルールを設けることはせず、その店のオリジナリティを尊重することで、お客様には様々な”小樽あんかけ焼そば”の味をお楽しみ頂けるように致しました。(参考文献 北海道中華調理師会小樽支部 20周年記念誌)
昭和32年9月、小樽駅前静屋通りにて近藤章司氏(※小樽の中華料理界の草分け的存在)が創業した「中華料理 梅月」にて提供されていたものがオリジンであるとされています。※小樽あんかけ焼きそばPR委員会HP
すでに注文から20分が経過しています。が、料理が出てくる気配がありません・・・というか、他の客の前にもコップの水しかない悲惨な状況です。
ただ、テーブル席の貧乏学生の2人連れには“安いランチ定食”が既に出されており、ペチャクチャとおしゃべりを楽しみながら食事をしています。でも確か・・・この2人、小生が入店したタイミングで食べ始めていますから・・・もう20分も同じ状態です。
実にの~んびりムード満点の優雅なランチタイムです・・・『男のくせに、何モタモタしてやがるんでぇ!!』と腹を立ててみても・・・これこそが“HOKKAIDO TIME”なのです。すべての北海道人がこの“時の尺度の体内時計”を持っているようです。
北海道人小樽属であるこの店のご主人も、当然ながらその世界に暮らしています・・・調理が遅いのではなく、これがノーマルなのです。
でも・・・小生には絶対耐えられません。こんな中にいたら、イライラして脳内血管が何本も切れてしまいますヨ。(※イエ、あんたなら確実にボケますネ。今でもその傾向が出てますからネ…お大事に。)
実に30分以上経過して、ようやく小生の前に“ブツ”が到着です。さすがに、あのお喋り貧乏学生達も大学に戻っている頃です。史上最長の“Table Waiting Time”となりました。それにしても・・こんな客の回転率でよく経営をやっていけるもんですネ・・・ああ!そうか、それでこんなにもお店の姿が・・・??なのですネ。納得です。

時間をかけただけあって?端整に整ったお姿です。実に美味そうです。お店の案内板によれば、“蒸した細麺に焼き目をつけ、豚肉・えび・イカ・野菜を加えたあっさりしょう油味”とのこと。期待が持てます。

・・・やや薄味で具材の旨味がよく滲み込んでいて美味いです。ただ・・・何処にでもある、ごくありふれた「あんかけ焼きそば」ですネ。これの何処が『小樽のご当地グルメ』なのでしょう?・・・航空運賃まで使って、わざわざ小樽まで食べに来る価値なんてありません。日本全国どの町の中華屋さんにヒョイと入っても、必ずお目にかかれるふつ~の「あんかけ焼きそば」です・・・
何故こんな奇妙な現象が起こっているのか?・・・小生、こう推測するのです。
解説にあるように、この「小樽あんかけ焼きそば」の開発者は、小樽の中華料理界のパイオニア的存在だった人です。いろいろな中華料理を次々に小樽人に紹介したと思われます。そのラインナップに中華料理を代表する「炒麺」もあったはず。これを食文化不毛の当時の小樽人が大変気に入り、それが徐々に町中に広がっていったのではないか?・・・そして近年、『ご当地グルメ・ブーム』にあやかり、一部の心卑しい輩(やから)どもが、この「あんかけ焼きそば」に“小樽”という冠を無理矢理つけ売り出そうと陰謀を企てた・・・きっとそんなことのように思います。
ただ、先ほども申し上げたように、この「梅月のあんかけ焼きそば」は、美味しいものであるということに違いはありませんからネ。誤解のないように・・・
※2013年12月29日閉店
・・・
さて、いよいよ北海道の一大観光地「小樽」の観光に出かけることにします。
しかし・・・正直言って、小生、この地を訪問するのが、今回を含め4回目です。ですから、皆さんご存知の「小樽運河と煉瓦倉庫街」や「北一硝子」等のメジャー級観光スポットは何度も訪問しており、今では“目を瞑っても歩ける”ぐらいの土地勘を持っています。真っ先にそこに向かうのは、さすがに腰が引けます。
そこで、こちらの観光貧困地帯である山側に唯一ある“準有名処”を目指します。「天狗山」です。山麓まで路線バスで行き、そこからロープウェイで山頂に登ります。
それでは参ります。旅B恒例『バカと煙は高い所に昇る!シリーズ』の開幕で~す!!


天狗山(てんぐやま)
北海道小樽市にある山である。標高532.5m。市の中心部より南西に位置し、展望台とスキー場などにより小樽市民や観光客からリゾート地?として親しまれている。
由来はいくつかの説があり、有力なものに以下の3説がある。
1.山中に天狗火(火や煙など)が見え、天狗が棲んでいると言われた。
2.山や岩の形が天狗に似ていた。
3.東北日本海側から移住してきた人々が、故郷の天狗山を想って名づけた。
他にも多数説があり、はっきりとしていない。
山頂の展望台から小樽市街と石狩湾を眺める事ができる。特に夜景は「北海道三大夜景」の一つとして謳われている(「三大夜景」の他の二つは函館山と藻岩山)。
山麓と山頂の間はロープウェイで結ばれている(※往復¥990)他、観光道路も整備され夏季ならマイカーで山頂まで登ることも可能。さらに登山道もあり、登山客にも利用されている。冬はスキー場として親しまれている。
夏は山頂のスライダー、リス公園などの屋外施設も充実している。山麓・山頂にはレストランもあり、山頂には「小樽スキー資料館」と日本全国から収集した約700点もの天狗の面を展示した「天狗の館」が併設されている。※Wikipedia
いや~・・・感動です。このスカッと快晴の眺望は素晴らしいですネ。『旅B』史上、最高の好条件下です。通常ですと“雨降り”か、良くて“曇天”、奇跡的に晴の時でも“中国の大気汚染物質でガスっていたり”と散々な結果でした。どうやら、小生担当の“お天気神様”は、やっと心を入れ替えたようです。『神さん!これからも頼むヨッ!!』(※また天罰が下りそうですネ…)
この山頂には、合計4か所の展望台があるとのこと。「山頂レストハウスの屋上展望台」と「第1展望台」「第2展望台」それに「第3展望台」です。時間もたっぷりありますので、順番に全部制覇しちゃいますヨ!


“爺婆観光客も楽々”の「レストハウス屋上展望台」を皮切りに、「第2展望台」、「第3展望台」と山道を移動していきます。すると、「第3展望台」から、更に森林の奥に進む道が続いています。

その入口に看板が立っています。『森林浴コース入口』とあります。1周約20分とのこと。小生、迷わず林の中に分け入ります。
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細い道をどんどん進んで行きます。が、ひと気が全くありません。まさか熊さんなんかには出くわさないとは思いますが・・・何か心細い感じです。自然歩くスピードが加速します・・・
10分あまりで完走です。確か・・・20分ほどかかると看板に書かれていましたが・・・これでは“森林浴効果”も期待薄ですネ。やはり小生、「入浴」とか「温泉」とかには無頓着です。“カラスの行水(※入浴時間がきわめて短いことのたとえ)的森林浴”になるのは自然なことなのかもしれませんネ。(※イエ、あんたのは、“豚の行水”ですッ!)

結局のところ、この「森林浴コース」というのは、天狗山の山頂をぐるりと1周することになります。当然のことながら、終点は起点と同一です。天狗山ロープウェイの山頂駅に戻ってきました。が、その手前に忘れていた?「第1展望台」を発見です。

こちらの方が“第1”と付くだけあって、最もポピュラーなもののようです。片方が完全に開けていて、それだけ大迫力の眺望が望めます。
でも・・・小生的にはあまり違いを感じませんネ。“山頂からの景色”・・・それ以外の何ものでもありませんから・・・(※要は、あんたは高い所に登りさえすればイイわけなのネ…本物のバカのようです。)
その後、この山自慢の「山頂レストラン」で一服して、再びロープウェイで地上に舞い戻ります。

そして、路線バスで小樽市街地へ。
<’12旅B晩夏篇 美唄・小樽 Vol.3>終了



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