今年は、例年より10日ほど早い梅雨明けで、東京はうだるような暑さが続いています。このタイミングで、小生、涼しい地方に『旅B』です。
当初の目論見では、ジメジメ梅雨の真っ最中に、この時期カラリ晴天続きの“梅雨のない北海道”と思っていましたが、これはこれでGOOD PLANとなった訳です。
しかし、目論見通りいかないのが世の道理。まさに小生の人生そのものです・・・?地球温暖化が主な原因と思われる異常気象が日本列島を覆っています・・・本来まだ本州に停滞すべき梅雨前線が、何と北海道に鎮座奉っているのです。

はしもん
『北海道に梅雨は無いはずなのに・・・』これを現地では“蝦夷梅雨(えぞつゆ)”と呼ぶそうで、2~3年前から始まった怪現象だそうです。
小生の目指す「オホーツク地方」もこの3日間の天気予報は全て“雨”。傘を手放せない旅Bの道程は決定的で、行く前から憂鬱な気持ちを背負った旅立ちです。
『バカヤローッ!梅雨前線め!早くロ〇ケ(※ロシア人を卑下する蔑称)の所まで上がってしまえ!!』
<1日目-1> 2011年7月14日(木)
午前9:30自宅を出ます。旅B史上最も遅い出発です。通常ですと、すでに現地に到着して徘徊を開始している時間。なのに何故にゆっくり?・・・
それは、現地への飛行機が1日1便しかなく(※しかも羽田便のみ)、その発時間が午前11:15だからなのです。こうして貴重な午前の時間を無駄にして、午後1時ようやく「オホーツク紋別空港」に到着です。
『紋別・・・?何処にあるの?』そう疑問を抱かれた方が多いのではないでしょうか。そんな皆さんの疑問にお答えしましょう・・・
北海道の北東側にある緩かに弧を描く海岸線を思い浮かべて下さい。一番てっぺんの「稚内」と弧の終了地点である「網走」、そのほぼ中間に位置するのが「紋別」です。「冬の流氷観光」で有名。
でも夏は・・・何もありません。しかも、JRなど鉄道は通っていなく、気軽に町の内外を往き来できません。(※路線バスは、1日に数える程度しか走っていません。) まさに“陸の孤島”と呼べるに相応しい町なのです。
そんな不便な所に何しに来たのか?・・・そりゃ「ご当地グルメ」に決まっていますヨ。当たり前です!そこに目指す喰いものがある限り、小生は参ります。例えほかに何もなくても、です。
そんな魅力あるものが?・・・と思ってらっしゃる人に、今回の『旅B』のキーワードを申し上げておきましょう・・・“オホーツク”という名がつく「ご当地グルメ」。何だかワクワクしてくるでしょう。 (※それは、あんたの異常体質からくる、ただの震えです)
ここで、話を「オホーツク紋別空港」到着場面に戻します。
先ほどお話したように、空港到着が午後1時。天候は予報通り、悲しい雨が降っています。しかも、気温は14℃。東京が30℃以上だったので半分以下の温度。“涼しい”というよりは“寒い!”という方が正しい表現。『ブルゾン持ってきて良かった!』・・・でも、この先が思いやられます。

空港から路線バスで30分足らず、紋別の中心地域らしき?所に到着です。(※決して繁華街と呼べる代物ではない) 時間は午後2時少し前。体に栄養をたっぷり溜め込んでいる小生と言えども、さすがに空腹になっています。早速今『旅B』最初のターゲットに向かいます。
「ホテルオホーツクパレス」内にあるレストランです。このような辺ぴ所にわざわざやって来た理由が、そこにあります。で・・・
レストランマリーナ
2011年7月14日(木) 今日の遅めの昼飯 は・・・
紋別・ホテルオホーツクパレス 「 レストランマリーナ 」
オホーツク紋別ホワイトカレー ¥1,000

紋別の唯一の「ご当地グルメ」・・・それがこの“オホーツク紋別ホワイトカレー”です。
ホテルレストランらしい美しい盛り付けです。涎が垂れるのを必死で抑えながら、まずは撮影です。その間を利用して、「レストランマリー ナ」の写真に続き“オホーツク紋別ホワイトカレー”についての解説です。

オホーツク紋別ホワイトカレーは、北海道紋別市で提供されているカレー料理である。 北海道が発祥とされるホワイトカレーにこの地域独自の定義付けが行われており、いわゆるご当地グルメとすることが意図されている。
旅行雑誌 『北海道じゃらん』(リクルート刊)の提唱によって、北海道産品の消費拡大などを目的に開発されたホワイトカレーである。誕生は2007年(平成19年)7月20日であり、紋別市内の複数の飲食店、ホテルにおいて、同一名称で提供されている。
定義は
・オホーツク紋別ホワイトカレー名前は「オホーツク紋別ホワイトカレー」とする
・流氷のまち、漁業のまち、農業・酪農のまち「オホーツク紋別」をイメージしたホワイトカレーを提供すること
・オホーツク紋別産のホタテとオホーツク産の牛乳を使うこと
・なるべく旬の食材を使うこと ・提供スタイルは、道産米の白いご飯の上に具材をのせ、ルーは別に添えること
・ガリンコ号II(※流氷観光船)をイメージした食材を使うこと
・円形皿で提供すること
・お好みで利用できるマイルドソース(はまなすチャツネ)をつけること
・ガリンコ号II、ホタテ、とっかり(アイヌ語であざらしのこと)をプリントした共通のスプーン袋をつけること(これが認定焼き印となる)
・1,000円以下で提供すること ※Wikipedia



最終盛り付けには失敗ですが、空腹も相まってか大変美味しいです。“カレー”というよりは・・・“ホワイトシチュー”という感じです。
確かな技術に培われた“コクの深さ”があります。トッピングのホタテ、海老など“オホーツクの幸”も嬉しいですネ。
中でも見事なのが、泡状になった卵白。流氷の氷山をイメージしているそうですが、これが一層コクを引き立てていて、大満足の内に終了です。
・・・
さて、この後どうするか?・・・当初の計画では、紋別の観光スポットを数ヶ所回る予定でしたが、この冷たい雨ではネ・・・
そうかと言って、他の町への移動も容易ではありません。では?・・・意を決して、予定していた観光スポットの中から、雨の影響が最も少ない所を選択し、ご禁制のタクシーで出かけます。いきなりご禁制使用です。
でも仕方ありません。タクシーしか移動手段がないのです。因みに、小生のこの町からの最終的脱出方法は、『都市間バス』。それも「旭川経由札幌行」しかありません。今回は、「オホーツク地域」のみの徘徊としたかったのですが、このインフラ事情ですので致し方ありません 。
午後4時15分、「旭川」に向かう予定です。それまでの2時間、ゆっくり観光を楽しみます。
でも、この雨模様では、オホーツク海の雄大な景色も期待できそうにないし・・・いずれにしろ、雨傘(※旅B用の小さな折りたたみ傘)片手のびしょ濡れ徘徊は必至で、せっかく昼の「ご当地グルメ」で回復した気分も・・・トホホです。
・・・
紋別市にある流氷やオホーツク海を間近で見ることができる展望タワーで、海上だけではなく海底にもフロアが存在します。その海底フロア には水槽が設置されており、クリオネなどのオホーツク海に生息する魚を中心に飼育、展示されています。また、「海中窓」があり下から流 氷やオホーツク海を見る事もできます。※北海道観光ガイドHOW TO DO HP
紋別港の最先端のオホーツク海からつき出るように立っている「オホーツクタワー」。この大雨の中、入口まで歩いていくのか?かなり距離がありそう・・・

でも大丈夫。チケット販売所がある「オホーツク海洋交流館」から電気自動車で送迎してくれるそうで、一安心です。


ここの見所は、まず第一に3Fの展望台フロア。オホーツクの海上から見る360度の迫力ある景色が圧巻との謳い文句ですが、この日は、何処までも続く薄ぼんやりとした灰色の空と海があるだけ・・・何の感動もなく、ただただ溜息が出るばかり。客も小生ひとり状態ですし、早々に退却です。

そして、もう一つの魅力処は、海面下7.5メートルにある海底フロア。窓からオホーツクの海中が見える“からくり”になっています。

しかし、雨で濁った水が河川から流れ込んでいるようで、何も見えません。ただただ透明度0の濁緑色の海中があるだけ・・・ “変なもの”が、ひょいと顔を出しそうで、恐ろしく不気味です。ここも早々に引き上げます。


やはり、雨の日はダメですネ。景色ばかりか面白そうな客もいません。では帰ろうか・・・と諦めて、送迎バスに座っていると、何やらネクタイをキッチリ締めた男たちが10人余りどやどやと乗り込んできました。
『一体何者?・・・』手に持っている書類を盗み見すると、どうやら「紋別観光」の下見に来た旅行業の連中のようです。紋別市役所観光課の担当者らしきオッサンが盛んにこの施設や近くの観光スポットの説明をしています。小生は、完全にそのグループの中に取り込まれた格好で、仕方なく黙って聞いています。
暇なので、連中の首にかけられている名札をちらと拝見させていただくと、アルファベットで『JR』とあります。しかも、緑色や青色、橙色等のロゴタイプです・・・全国のJR職員が集結しているようです。
『JRの旅行関連の担当者たちか・・・?』すると、小生の視線を感じたのか、不自然に名札を隠す仕草。『何か怪しい・・・?』やっと連中、グループの中に異物が混入していることに気がついたようで、何やらモジモジし始めます。
『ますます怪しい!何か後ろめたいことでもしているのかな?・・・』と訝しんでいると、電気自動車が出口に到着した模様です。連中が我先にとばかりに降りていき、停車中の専用観光バスに消えていきます。
『どうせ、下請けの大手旅行会社の接待なのでしょう。JRという半官半民の企業という体質上、一般人には見られたくないのは分かりますが、その慌てぶりは如何なものか?本当に仕事ということなら、もっと堂々としていればイイのに。でも、今夜の豪華温泉ホテルでのコンパニオン付きの宴会(※小生の推測)・・・羨ましい限りです・・・』
それともう一つ・・・『JRさんヨ、紋別で遊んでいる暇があるんなら、ここまで鉄道を敷けってんだ!この唐変木(とうへんぼく)が!!』
因みに、小生の亡父は、JRの前身の国鉄の職員でした。『天国のお父様、どうか不敬をお許し下さい。えっ?そんなことより、お前の生きざまが心配?・・・そうですか、ムムム』
・・・
午後4時15分、降りしきる雨の中をバスは「旭川」に向かって走り出します。3時間あまりの長旅です。「紋別」から南西にひたすら走ります。

おにちゃん
外の景色といったら・・・薄暗い山々があるだけ。旅心を圧殺する雰囲気です。『もし、ここに置き去りにされたら、確実にヒグマの餌ネ・・・』変な考えが頭を過ぎった瞬間・・・小生、爆睡状態に陥ったようです。『まあ、イイか。お客も少ないことなので、“いびき”かきまくりでも・・・』朦朧の意識での鋭い判断?です。ぐ~ッ!・・・
しかし、歳をとるというのは悲しいものです・・・1時間も経っていないのに爽快にお目覚めです。バスは、相変わらず山の中を走っている模様。『まだ、2時間もあるのか・・・』

仕方ないので、最近機種変更した携帯電話で遊びます。中でも、面白いのが「方位磁石」と「NAVITIME」。
「方位磁石」は、『ああ、ホント南西方向に走っている。』ということが瞬時に分かりますし、「NAVITIME」は走っている現在地点が正確につかめます。『次の角に〇〇小学校があるはず・・・あっ、あった!』と小さな感動を覚えます。
まあ、冷静に考えれば、何とも他愛もないことに、貴重な携帯のバッテリーを浪費してしまっただけのこと・・・ですが、それだけ暇をこいてたのです。小生、悟りました。『人間、暇をしていてはロクなことがありません。やっぱり一生懸命働くべきだ!!』 (※あんたにだけは、絶対言われたくない!!)
・・・
バスは、ようやくのこと「雨の旭川駅前」に到着です。時間は午後7時20分。今夜のホテルは駅前なので、濡れるのを覚悟で、小走りで向かいます。

榊望治
えっ?折りたたみ傘を持っているでしょう、って?皆さんもご経験があるでしょうが、折りたたみ傘というものは、一見便利のようで、一度たたむと厄介なものです。小さくなる分その扱いが難しい。結局袋に入れてカバンの奥に仕舞い込んでしまうもの。
それを又取り出して、袋から出して、整えて差すのは・・・実に面倒極まりない。だったら、濡れた方がまだマシ・・・そう思ったことはありませんか?小生の今の気分が正にそうなのです。
それと、“今日1日中雨”というのに苛立っているのかも知れません。しかしながら、天気予報によると、明日からもこの雨と当分の間お付き合いをしなければならない模様です。
そこで、小生、途中のキオスクで、ビニール傘を購入です。『これで、今夜と明日からの徘徊も安心です。多少の不自由さは仕方ありません。いざとなれば、捨てても構わないのだから・・・』
今夜の宿である「藤田観光ワシントンホテル旭川」にチェックイン完了です。因みに、他の地域と違い、ホテル名に「藤田観光」と冠されているのは、別にもう1軒「旭川ワシントンホテル」というものがあるからです。きっと「藤田観光」の方が後から参入したからなのですが、「ワシントンホテル・グループ」の“ややこしさ?”が偲ばれる話です。
<’11旅B夏篇 Vol.1>終了



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