’11旅B春篇 宮崎 Vol.5

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<3日目-1> 2011年5月15日(日)

今日は朝飯を抜いて、「JR油津駅」から日南線で内陸に向かいます。10分足らずの道程です。

飫肥駅

「飫肥(おび)駅」に降り立ったのが9:00。ここから“朝食場所”まで20分歩きます。『あー!腹減った!早足で急げ!!』     で・・・

おび天 蔵

2011年5月15日(日) 今日の朝飯 は・・・

日南・飫肥(おび) 「 おび天 蔵 」

おび天定食(松)  ¥1,300

朝9時からの営業ですので、朝食場所にはピッタリ。早速“おび天定食”を注文です。 空腹のせいで、一番高い「松」を選択してしまいましたが、悔む間もなく、ここで、“飫肥天”について解説です。  

飫肥天(おびてん)とは、宮崎県日南市飫肥地区の郷土料理で、魚肉練り製品。揚げかまぼこに分類される。

おび天とも書かれ、こちらは「元祖おび天本舗」の登録商標となっている。紅ショウガ、ゴボウなど、色々な種類が売られている。

飫肥藩領であった江戸時代に領民たちによって案出され、飫肥地方に伝わる料理である。もともと飫肥周辺では味噌を使う料理が多く、南西諸島からの移住者を中心に19世紀半ばにサトウキビの栽培が始まったことなどを背景に、味噌と黒砂糖を使う飫肥天が誕生したと考えられている。

イワシ、アジ、シイラ、サバ、トビウオ、サワラなど日向灘の近海でとれる大衆魚を丸ごとすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加えて揚げて作る。見た目は薩摩揚げに似ているが、薩摩揚げに比べて柔らかく、ふわりとした食感で、少し甘めで独特の味わいがある。

通常、煮るなどの二次的加工を施されずに揚げたそのままで食べる。飫肥では飫肥天の定食を供する飲食店もあり、揚げたての熱い飫肥天を賞味することができる。※Wikipedia

小生の訪問で、朝の準備作業も中断です。ゴメン、です。

この店は、「おび天本舗」が経営する支店。本店では、“おび天”の販売しか行われていなく、その場で食事をするなら、この「おび天 蔵」しかありません。(※もっとも「おび天茶屋」という店もありますが、季節限定の営業で今はやっていません。)

テーブルの上には「揚げたてのおび天」・・・

小生が入店した時には、開店間近ということもあり、客はもちろんいませんし、販売用と思われる“揚げたてのおび天”が入れられたケースがテーブルの上に置かれてあったりで、小生の突然の来訪が、いつもの平穏な段取りを乱してしまったようです。

小生の前に供された「おび天定食(松)」は、盛り付けも美しく、朝食にしては豪華絢爛です。

ここ「飫肥」は、日南市内陸では一番の観光エリアで、特に爺婆に人気があります。その関係から、こういった食事処では、年寄り好みの豪華な盛り付けの料理が出される傾向です。

それに、この世代の方々は、旅という非日常の中では浪費をいとわない習性を強く持っており、当然料金も高く設定されがちです。これは、全国の観光地で見られる現象で、「シルバーマーケット」が各業種・業態から熱い視線を送られている所以でもあるのです。小生も、近い将来そんな風に“余裕のよっちゃん”をかますのかな?・・・ (※イイエ、あなたの老後は、ジェットコースター下りの如しで、それどころではないと思いますヨ・・・)

これがメインの“揚げたてのおび天”です。 柔らかで味わい深く、美味でっせ!

確かに、揚げたての“おび天”は美味しいです。解説にあるように、「薩摩揚げ(※鹿児島では“つけあげ”と言う)」より柔らかく、少し甘めの味付けです。

しょう油などは使わず、そのまま食べるのが“こちら流”。鹿児島でもそうだったのですが、『こんな美味しい味わい深いものを、何で醤油なんかでゴマかさなければならないの?』というプライドさえ感じます。

鹿児島の“つけあげ”も超美味だったのですが、“おび天”も甲乙つけがたいほどの美味しさです。

「名物厚焼き卵」と「かまぼこ梅肉挟み」。 それと「きんかんの甘露煮」。 どれも美しい盛り付けです。

それと、この「飫肥」で名物なのが、副菜として付けられている“厚焼き卵”。固めのプリンのような食感で、味もメチャ甘です。だから、食事のおかずとしては・・・?です。

それなりに満足で、お店を後にします。『どうも、朝から大変お騒がせ致しました!今日も、爺婆たちがたくさんお金を持って来るとイイですネ。祈ってますヨ・・』 

https://goo.gl/maps/KR33CDQVRu7VxVQ37

・・・

この後は、観光地「飫肥」を徘徊します。1時間半の余裕があり、この季節の朝の散策には最適な場所です。

宮崎県南部日南市中央部にある地区。 もと那珂郡飫肥町で、飫肥城を中心とした飫肥藩5万7000石の旧城下町である。 江戸時代の武家屋敷町、町人町、寺町などの町並みが多く残され、 市街地の八幡通り、横馬場通り、大手門通りなど7街路を含む19.8haが文化財保護法に基づき重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。※Wikipedia

江戸時代の城下町の風情を留める「大手門通り」。 この辺り一帯が重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。エエ感じや・・・

まずは、「おび天 蔵」の近くにある「飫肥城」からです。

飫肥城(おびじょう) 

https://goo.gl/maps/FGmQtN5t9of1yHmU8

日向国南部(現在の宮崎県日南市)にある城である。江戸時代は伊東氏飫肥藩の藩庁として栄えた。飫肥市街北部の丘陵に曲輪を幾つも並べた群郭式の平山城である。※Wikipedia

大手門
旧本丸
右が「松尾の丸」

この後は、江戸時代の街並みが残る城下町を探索です。それにしても爺婆が多いな・・・

武家屋敷通り
旧伊東伝左衛門家
水路に「鯉遊泳」
本町町人通り

すると、前から小学生がやって来ます。『珍しいな・・・』小学6年ぐらいの子で、小生と同じく“ひとり旅”?のようです。

向こうから声がかかります。「こんにちはー!」「ああ、こんにちは」笑顔同士のすれ違いです。小生、思わず「あれ?今日学校は?」と声をかけます。すると、「今日は日曜日なので、お休みです。」と爽やかに答えます。「ああ、そうか・・・おじさん、どうかしてるネ。ごめんなさい。」「イイエ・・・」と再び爽やかに立ち去ります。聡明そうな良い子だ・・・小生の幼い頃そっくり! (※・・・)

それにしても、曜日を忘れるなんて、本当にボケが始まってしまったのか?・・・それとも、一昨日の「高千穂」の罰が当たり、頭が錯乱してしまっているのか?・・・あっ!そうか・・・ひょっとして、爽やかな態度からして、あの小学生も“神の使い”だったりして・・・だったら、一度だけでイイから、宝くじ当てて欲しいナ・・・

・・・痴呆症の典型的な初期症状に、“分裂気味の思考”というものがあるというが、このことなのでしょうか?・・・ (※そうです。)

・・・

「飫肥観光」も終了して、「JR飫肥駅」に帰ってきたのが11:00。ここから「JR日南駅」に1区だけ戻ります。しかし、次の列車まで40分待たなければなりません。かといって、歩くのには、何せ田舎の鉄道1区ですので、余りに距離があり過ぎです。

最善の方法は、11:16発の「特急」に乗ることですが、当然のことながら“特急料金”がかかります。どうしよう・・・

意を決して、チケットを購入します。「運賃も含め500円です。」「えーっ!」普通運賃で200円だから・・・特急料金は500円-200円で300円か。安い!です。これこそ、“神の助け”。喜んでホームで待ちます。

・・・

しばらくすると、賑やかなミュージックホーンとともに華やかに列車がやって来ます。駅構内の販売コーナーもにわかに活気づいています。 この特急こそ、知る人ぞ知る、鉄道マニアの憧れ(※真偽は不明)「特急海幸山幸号」です。

観光列車「特急海幸山幸号」。
古い気動車を改造したもの。

海幸山幸(うみさちやまさち)とは、九州旅客鉄道(JR九州)が宮崎駅 – 南郷駅間を日豊本線・日南線経由で運行する臨時特急列車である。

日南線の観光特急として2009年10月10日に運行を開始した。列車名は、南九州が舞台とされている日本神話(日向神話)の山幸彦と海幸彦に由来している。コンセプトは、「木のおもちゃのようなリゾート列車」。

観光列車の運転に合わせて地元でも連携した動きが見られ、下り列車は飫肥駅に約10分停車し、駅では地元住民による特産品の販売が行われており、乗客がお土産などに購入する姿が見られる。※Wikipedia

何とも観光チックな悪趣味列車です。中の乗客も、すっかりリゾート気分で、駅の特設販売コーナーにワイワイと降り立っていきます。

彼らからしてみたら、こんな途中駅から乗り込み1区しか乗車しない小生は、まさに“異物”。列車の片隅に気配を消して座ります。居心地悪いナ・・・『早く発車しろいっ!』

・・・

7分間の悪趣味列車の旅も終わり、「JR日南駅」に到着。“浮かれ観光客さんたち”ともバイバイです。ここから昼食会場を目指して、20分間の競歩です。

ここ「日南駅」周辺は、吾田(あがた)地区と呼ばれ、日南市の行政・経済の中心地です。そんなありふれた何処にでもある地方町の景色の中を黙々と歩きます。フーッ!・・・  で・・・

大清(たいせい)

2011年5月15日(日) 今日の昼飯 は・・・

日南・吾田(あがた) 「 大清(たいせい) 」

日南一本釣りカツオ炙り重  ¥1,200

何とも長ったらしい名ですが、これが最近開発され、現在売出し中の「日南ご当地グルメ」の“日南一本釣りカツオ炙り重”です。

日南一本釣りカツオ炙り重(にちなんいっぽんづりかつおあぶりじゅう)は、宮崎県日南市で販売されているご当地重箱料理である。

日南市とじゃらんが共同開発したご当地グルメで、2種類の漬けカツオを七輪で炙って、重箱に盛られたご飯の上に載せた料理である。2010年5月1日から市内にて販売を開始。※Wikipedia

そのルールも「日南一本釣りカツオ料理推進協議会」で厳しく規定されており、関係者の並々ならぬ意気込みが窺えます。

・正式名称は「日南一本釣りカツオ炙り重」とする (愛称は「炙り重」とする)

・日南市で水揚げされた一本釣りカツオを使う ・宮崎県産のお米を使う

・七輪(木炭)で漬けカツオを炙ってご飯の上に載せて食べてもらう

・カツオの量は約120グラムとする(目安) ・2種類の味付けをした漬けカツオを用意する(味付け、トッピング等は各店自由)

・漬けカツオを盛る皿の色は白とする

・ご飯を盛る器は重箱(長方形)とする

・替え玉ならぬ「替え皿(かえざら)」システムを導入する。一皿(漬けカツオ約60グラム)の料金は350円(税込)とする

・日南の食材や旬にこだわった、各店オリジナルの副菜と香の物をつける(日南てんぷら、きゅうりなど)

・日南産の魚介類を使った汁物をつける(魚うどんも可)

・希望者には、締めとして、土瓶に入っているスープをかけてお茶漬けスタイルで食べていただく(茶碗・土瓶・レンゲを提供、無料)

・価格は1200円(税込)以内とする 

※日南一本釣りカツオ料理推進協議会HP

朝食の「おび天定食」より豪華な盛り付けです。“おび天”や“魚うどん”まで付いています。日南ご当地グルメのフルコースです。

でも、食べるのに少し面倒・・・まず醤油漬けと塩漬けの2種類の“カツオ”を木炭で炙って、重箱のご飯の上にのせてから食べます。そして、〆には、別茶碗に盛り、薬味をのせスープをかけてお茶漬けとして頂く、というもの。名古屋のご当地グルメ“ひつまぶし”とよく似た食べ方です。

あぶって~
のせる~ッ!

でも、小生、“ひつまぶし”でもそうしているのですが、お茶漬けはパスです。どうも・・・その料理本来の味わいをだし汁の味でぶっ壊すことになってしまうことが多いからです。

“魚うどん”に箸をつけ“おび天”をつまみ、さらに“炙り重”をじっくり味わう・・・かなり忙しい昼飯となっています。

しかも“炙り重”はカツオの淡白さが際立ってしまって、単調な味わいです。やはりカツオは生が一番。炙る必要があるのか?が、炙らなければ、ただの“海鮮カツオ丼”にすぎず、ご当地グルメにはなり得ない。

難しい所ですが、やっぱ、この“日南一本釣りカツオ炙り重”・・・無理があるご当地グルメですネ。『じゃらん』に乗せられて開発しただけの“ポッと出ご当地グルメの悲しさ”がそこにあります。ウーン?・・・です。

ただし、“おび天定食”と同じように、観光地の爺婆向きの豪華料理として売り出せば、それなりの成果があるではないでしょうか・・・日本の爺婆、バンザイ!! (※あんたも近々お仲間入りヨ。) 

https://goo.gl/maps/tT2PyHo7swrorVNXA

<’11旅B春篇 Vol.5>終了

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